企業ロゴ 左から:コーセー、アイ・ピース、レジュ
コーセーが、iPS細胞を用いたパーソナライズ美容商品に向けてアイ・ピース、レジュと技術提携する。お客自身のiPS細胞からの抽出成分「iPSF」を配合した、医師の管理のもと提供するパーソナライズ美容商品の開発・提供を目指して、医療機関を通じて2024年内から技術面・事業面における実証実験(POC)を行う。約2年のPOC後に本格化稼働を判断し、早期に顧客数百人規模目指す。
同取り組みは、“わたしだけ”の美容商品を提供するというもの。それぞれ個人の血液などから採取した体細胞からiPS細胞を作成し、そこから抽出した成分を美容商品として享受することができる。お客の血液などから体細胞を取得し、アイ・ピースが本人のiPS細胞を作成・培養する。その後レジュがiPS細胞から成長因子など複数の成分を含有するiPSFを抽出。コーセーが個人に合わせた剤型や使い心地、感触などをパーソナライズを行う。医療機関で製剤の調剤などを行なったのち、美容商品として販売する。また同取り組みで開発する美容商品は、エイジングケアや育毛頭皮ケアなどで、美容液やジェル、ボディ用クリームなどにカスタマイズでき、商品の価格はコーセーが展開する最高級化粧品の価格を超えないように設定する予定だという。
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今回の技術提携は、多様性が尊重される社会の中でお客1人ひとりに合致した価値を提供したいという思いから、化粧品をはじめとした美容事業を担うコーセーと、製薬企業などに医療グレードのiPS細胞の提供や個人向けのiPS細胞のバンキング事業を展開するアイ・ピース、美容商品に配合されるiPS細胞抽出成分iPSFの製造と提供を行うレジュがタッグを組む。
コーセーは、1992年から老化を引き起こす活性酸素研究を開始し、2004年には表皮幹細胞の機能維持に関する研究を始動。2014年からiPS細胞の皮膚科学研究への応用へ着手するなど、長きにわたって皮膚老化研究に取り組んできた。また“3G(Global, Gender, Generation)”を軸として新たな顧客づくりに挑戦し、美容の価値をより多くの人に届ける取り組みを行っている。
今回の新規事業は将来の老化の予防をサポートする側面を持ち、従来の化粧品領域と医薬品領域、美容医療領域に近い位置に配される。
企業ロゴ 左から:コーセー、アイ・ピース、レジュ
技術提携の概要
Image by: KOSE
左から:コーセー 経営企画部 経営戦略室長 田中健一氏、アイ・ピース Founder&CEO 田邊剛士氏、レジュ CEO 神谷友里江氏
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iPS細胞自動作成装置
Image by: KOSE
iPS細胞抽出成分「iPSF」
Image by: KOSE
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