コンデナストユニオンの公式サイトより
米現地時間5月6日に開催を控えたメットガラを前に、「ヴォーグ(VOGUE)」や「GQ」などを出版するコンデナスト(CONDÉ NAST)の従業員らが、同社の人員削減計画や労働条件などを巡ってストライキを決行する意思があることを表明した。
ヴォーグを含むコンデナスト傘下媒体の従業員らで構成される労働組合「コンデナストユニオン(Condé Nast Union)」のメンバーとコンデナスト社との争議は、2023年11月に同社が全従業員の5%にあたる人員を削減すると発表したことをきっかけに発生。労働組合からの抗議を受けて同社は代替案を提示したものの、組合側は提案に納得できないとして、2024年1月23日には400人以上の従業員が職務を放棄しストライキに参加した。100人以上の従業員らがオフィス前にピケを張り、プラカードを掲げて抗議活動を行ったほか、同日ニューヨークで「Vanity Fair」誌の撮影に参加していた女優のアン・ハサウェイ(Anne Hathaway)が、同誌の従業員に連帯を示して急遽撮影途中で降板したことも話題となった。
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今回のアクションは、同社との交渉が難航している状況を受けて、組合員らが経営陣に対する不満や主張を再提示するべく実行。4月30日にインスタグラムやXなどのSNSに投稿された動画では、複数の従業員らが顔と名前を公表し、公正な契約条件や賃金の底上げ、より良い労働環境、100人近い組合員の解雇計画撤回などを求めてストライキを行う意思があることを主張しており、投稿には賛同する多くのコメントが寄せられている。
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