Erika Kobayashi × Hannah Quinlan & Rosie Hastings 異なる国で生まれた2組のアーティストの作品
Top Photo:Erika Kobayashi Spring Dance(Dreams of Love), 2024 Silk (Furisode)、 ink、 pigment、 gold leaf
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Erika Kobayashi × Hannah Quinlan & Rosie Hastings 異なる国で生まれた2組のアーティストの作品
Top Photo:Erika Kobayashi Spring Dance(Dreams of Love), 2024 Silk (Furisode)、 ink、 pigment、 gold leaf
東京を拠点とするアーティスト 小林エリカとロンドン在住のアーティストデュオ Hannah Quinlan & Rosie Hastingsによるグループ展が、Yutaka Kikutake Galleryにて5月11日(土)まで開催中。
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小林エリカは、これまで目に見えないもの、時間や歴史、場所の痕跡などから着想を得た作品を、小説や漫画、ドローイング、写真や映像、インスタレーションといった手法を通じて発表してきた。
共に1991年にイギリスのニューカッスルで生まれたHannah Quinlan & Rosie Hastingsは、映像やドローイング、インスタレーション、パフォーマンス作品を制作するアーティストデュオ。
西洋の文脈におけるLGBTQカルチャーと社会構造との関係性を探り、美術史やアーカイブを参照することで浮かび上がる諸問題を再解釈しながら、現代の私たちが直面する社会や政治の在り方に疑問を投げかけてきた。
今展は、世界各都市のギャラリー展示プロジェクトと温泉旅行でのカンファレンスに参加するというハイブリッドなイベント「温泉大作戦」の一環として、Hannah & Rosieが所属するロンドンのギャラリー Arcadia Missaを招き企画されたもの。
小林は近年、第二次世界大戦中に風船爆弾づくりに動員された女学生たちを描いた音楽朗読劇「Girls, Making Paper Balloon Bombs(女の子たち 風船爆弾をつくる)」の脚本を手がけており、本展では同タイトルの小説の刊行を前に、東京宝塚劇場が風船爆弾の製造のために使用された歴史から、意図せず戦争に巻き込まれてしまった少女たちをめぐる作品を展示する。
宝塚歌劇団が戦後初めての公演で披露した「春のをどり」をテーマとしたペインティングには、学徒動員を経て生還した団員が、初舞台生のお披露目として伝統あるロケットダンスを踊るシーンが描かれた。
またペインティングの支持体には、祖母から譲り受けた着物と若い女性を暗示する振袖、なかでも女性の肌に近い襦袢や裏地を用い、ダンスを踊る少女という身体的なテーマに結びつける初の試みも行われた。
Hannah & Rosieは本展で、2022年にテート・ブリテンで開催された展覧会から繋がる作品を展示。
フィレンツェのブランカッチ礼拝堂にあるフレスコ画からインスピレーションを得て、公共空間におけるパワーダイナミクスや階級、権威といったテーマに迫った同展での取り組みの延長として、クィア・ポートレートシリーズの新作を発表する。
ギャラリストたちの志が結びつけた2組のアーティスト。
異なる国の歴史から生まれた作品が、現代の在り方を問いかける。
YUTAKA KIKUTAKE GALLERY
www.yutakakikutakegallery.com/
【Erika Kobayashi × Hannah Quinlan & Rosie Hastings Exhibition】
DATE:5月11日(土)まで開催中
※日曜、月曜、祝日休廊
TIME:12:00am~7:00pm
PLACE:Yutaka Kikutake Gallery
ADDRESS:東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル2階
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.yutakakikutakegallery.com/exhibitions/erika-kobayashi-hannah-quinlan-rosie-hastings/
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