ポーラ・オルビスホールディングスが、同社の美肌温泉プロデュースタスクフォースによる、温泉の美肌効果を科学的に実証する新サービス「美肌温泉証」を本格展開する。これまで一部の施設で試験運用していたものを、全国の温泉施設や宿、地域などを対象に本格化する。化粧品研究で培った肌化学の知見・技術で温泉の魅力を高め、地方創生や地域活性化への貢献を目指す。

　同サービスの始動に先駆けて、ポーラ・オルビスHDでは、温泉施設の責任者や地方自治体の観光振興担当者、観光地域づくりの法人などとの対話を実施。そこで、「美肌温泉」と謳う温泉の訴求方法を模索する声が多く得られたことから、温泉の美肌効果の訴求に対する課題とニーズがあることが分かり、サービスの立ち上げへと至った。温泉の美肌効果を体系的に評価する方法を構築し、施設の利用者からも認証が分かりやすいロゴマークをデザイン。2023年10月から試験運用を続けてきた。

　サービスでは、はじめに研究員が泉質を分析調査。一般的な泉質分析では源泉のお湯を採取することが多いが、同サービスでは実際に施設の利用者が入る浴槽に注がれたお湯を分析。同社の肌科学研究に基づき4種の評価を行うほか、お湯に含有されている成分やイオンの面からも体系的に検査する。

評価結果から温泉の美肌効果が認定されれば、科学的な裏付けが取れた分析報告書を送付し、温泉の美肌効果を認証する「美肌温泉証」を発行。なお、サービスの利用料は税込46万2000円で、同サービスでの認証期間は5年間。広告やホームページなどに表示できる。

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■美肌温泉証：公式サイト