Image by: FASHIONSNAP
光学機器・ガラスメーカーのHOYAが、グループ本社及び複数の事業部においてシステム障害が判明したと発表した。
同社は3月30日未明、海外の事業所においてシステム挙動に不信な点があったことから調査をしたところ、グループの国内外の事業所においてシステム障害が起きていることを確認。その後、障害が起きたサーバーの隔離などの対応を行い、関係当局へ報告した。外部の専門家を交えた調査の結果によると、システム障害は第三者による同社サーバーへの不正アクセスに起因する可能性が高いという。なお、同社が保有する機密情報や個⼈情報の外部流出の可能性についても調査を進めているが、「解析には相当の日数を要する見込み」としている。
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同件により、現在HOYAの複数製品の生産工場内のシステムや受注システムが停止。取引先である「ジンズ(JINS)」と「ゾフ(Zoff)」は3月31日から一部レンズの取り扱いを停止しており、「オンデーズ(OWNDAYS)」は同日から通常5~10日の特注レンズの納期を3週間程度に変更した。各社はそれぞれの公式サイトで「取引先の一部レンズメーカーにおいてシステム障害が発生したため」と発表しており、ジンズとオンデーズはHOYAのシステム障害が原因であることを認め、ゾフはHOYAとの関連に関してコメントを差し控えた。
HOYAは今後について「本件の影響について外部専門家や関係当局とも連携をとり調査と分析を進めるとともに、生産や営業活動に必要なシステムを復旧させ、顧客への製品供給体制の1日も早い再開を実現すべく、対応してまいります。本件による当社の業績への影響は現時点においては不明でありますが、開示すべき事項が発生した場合には、速やかに開示をおこないます」と公表した。
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