Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)
レベッカ・ベイ(Rebekka Bay)がクリエイティブディレクターを務める「マリメッコ(Marimekko)」が、東京国立博物館の表慶館で2024年秋冬コレクションのランウェイショーを開催した。
マリメッコは、フィンランド発のライフスタイルデザインハウスとして1951年にアルミ・ラティア(Armi Ratia)が設立。これまで様々なテキスタイルをあしらったライフスタイルアイテム、アクセサリー、アパレルアイテムなどを世に広めてきた。1964年にはテキスタイルデザイナーのマイヤ・イソラ(Maija Isola)が有名な「ウニッコ(Unikko)」柄を発表。花を抽象的に描いた同デザインは今年で60周年を迎え、今回楽天のファッションプロジェクト「バイアール(by R)」に参加する形で日本初のランウェイショーを実施した。
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ショーには、レベッカが1990年代の渋谷カルチャーのファンであることから田中知之をDJに招へいし、エナジェティックな音楽と共にスタート。会場の表慶館はディレクターが東京で最も忙しい場所と考える渋谷のスクランブル交差点をイメージして選ばれ、高いドーム型の形状と田中の音楽が相まってハイペースな空間を演出した。ランウェイではウニッコ柄のニットやワンピース、ダウンを着たモデルを皮切りに、ブランドのテキスタイルをあしらったモデルが続々と姿を見せ、計30ルックがショーを華やかに彩った。
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2024年秋冬コレクションでは、ブランド初となるデニムライン「マリデニム(Maridenim)」を発表。レベッカは同ラインに対し「"デモクラティック"な服装を提案してきたマリメッコにとって、最もデモクラティックなアイテムであるデニムが今回初登場するということは奇妙なことだ」と語る。マリデニムはブランドとしてのマリメッコをいかにドレスアップさせるか、ドレスダウンさせるかに焦点を当てたといい、アイテムはストレート、バレル、ワイドの3つの形を用意。製作過程では循環性を意識し、使われる水の量を減らしたほか、生地にはトルコの牛乳を使用したオーガニックコットンとリサイクルコットンを採用した。また金具もほとんど無くし、長く愛用できると同時に、着られなくなったらアップサイクルできるデニムに仕上げた。
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ショーを終えたレベッカは「製作チームとメイクアップチームと働けたことは本当に素晴らしかったし、今回建物を我々に貸してくれてランウェイを開催する機会を与えてくれたこともとても感謝している」とコメント。一方「すぐに次がやってくる。今年は特別な年だから忙しくなるし、それが終われば新しいプロジェクトに移る」と、今後も精力的に活動していくブランドの姿勢を露わにした。
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