Image by: FASHIONSNAP
岩田翔と滝澤裕史が手掛ける「ティート トウキョウ(tiit tokyo)」が、アークヒルズ アーク・カラヤン広場でランウェイショーを開催し、2024年秋冬コレクションを発表した。ショーには、バッグブランド「ラミダス(RAMIDUS)」との初のコラボレーションアイテムが登場。大小さまざまなバッグがアクセントを添えたヌードカラーやモノトーンカラーで色味を抑えたスタイリングに、印象的な青い涙を浮かべたモデルたちがランウェイを歩いた。
2024年秋冬コレクションのテーマは「Mirror lake」。「白鳥の湖」のプリマに抜擢された若きバレリーナが、優等生な性格であるがために奔放で邪悪な黒鳥を演じることに苦労して心理的に追い詰められ、自己の葛藤や周りからの重圧によって自らの心の闇に堕ちていく、という映画「ブラックスワン」の主人公の姿から着想を得て、表現者のもつ心理的危うさや生々しさに、人間の美しさを投影して製作したという。
ADVERTISING
今回のコレクションでは、2023年春夏シーズン以来ブランドが継続して提案し続けている、“着る人の肌を美しく見せるヌードカラー”や“スキンコンシャスウェア”を基調としながらも、マニッシュな印象のモノトーンの大柄のチェックや、パワーショルダーのジャケット、襟元に染みのように散りばめられた黒いビジュー、艶やかなブラックのレザーやラメツイード、グラマラスなファーコートなど、力強く奔放であろうとする意志のようなものが、スタイリングやアイテムの随所から感じ取れた。しかし一方で、全てのモデルの目から流れる青い涙や、ダークトーンで分厚いアウターの下から覗く繊細なヌードカラーのシフォン、こぼれ落ちた涙のようにパンツやジャケットの前面に散りばめられた細かなラメやビジューに、心理的な脆さや繊細さとその危ういバランスが美しく表現されていた。
Image by: FASHIONSNAP
着想源となったのはバレリーナという表現者の精神性だが、「日常に描く夢」というブランドコンセプトの通り、それらの要素がニュートラルカラーやベーシックカラーの決して浮世離れしないデイリーウェアに落とし込まれていることで、日常を生きる普通の女性たちが日々抱える葛藤や実感にも、自然とリンクし寄り添うものになっていた。
ランウェイで披露された「ラミダス」とのコラボアイテムは、ドローコードが付いたボンサック型のバッグとポーチの2型を展開。いずれも2way仕様となっており、ショーではブラックとベージュの2色が登場した。価格や発売時期などの詳細は追って発表される。
ラミダスとのコラボバッグ
Image by: FASHIONSNAP
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境