イギリスのスポーツ用品小売 フレイザーズグループ(Frasers Group)が、昨年12月に買収したラグジュアリーEC「マッチズファッション(MATCHESFASHION)」事業を終了すると、複数の海外メディアが報じた。
フレイザーズグループは、昨年12月に約5200万ポンド(日本円で約94億3000万円)でマッチズファッションを買収。近年、経営難が続いていたマッチズファッションの再建を図り、フレイザーズのラグジュアリー事業を強化することを目的としていた。買収からわずか2ヶ月余りでの閉鎖となった理由について、スカイ・ニュース(sky news)は、一部のブランドからの支払いが数ヶ月間滞っていたことが要因だと報じている。
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ヴォーグ ビジネス(VOGUE BUSINESS)の報道によると、フレイザーズグループは、現地時間3月7日にロンドン証券取引所で声明を発表。「マッチズファッションの経営陣は事業を安定させる方法を模索してきましたが、再建にはあまりにも大きな変化が必要であり、継続的な資金需要はグループが実行可能と考える金額をはるかに超えることが明らかになりました」とコメントし、マッチズファッション事業を終了する方針を明らかにした。なお、マッチズファッションの損失は、2020年の590万ポンド(約11億円)から2021年には3660万ポンド(約69億円)、2022年には3980万ポンド(約75億円)に増加し、2023年には7090万ポンド(約134億円)にのぼっていたという。
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