「THREE」グローバル クリエイティブ ディレクターRIE OMOTO氏
Image by: THREE
ポーラ・オルビスホールディングス傘下のアクロが展開する「スリー(THREE)」グローバル クリエイティブ ディレクターのRIE OMOTO氏が、契約満了の3月31日をもって退任すると発表した。OMOTO氏は2025年春のメイクアップ コレクションまで商品開発と広告ヴィジュアルに携わる。なお同社のファウンダー・ブランドアドバイザーの石橋寧氏も同日、退任する。
OMOTO氏は岡山県出身。日本からロンドン、パリでの活動を経てNYに拠点を置き、名だたるファッション誌やハイブランド、有名アーティストとのコラボレーションワークを通じ、洗練されたメイクアップと意思ある人間像を発信してきた。石橋氏は大手化粧品メーカーを経て2008年にアクロを設立。石橋氏、OMOTO氏は、2009年のスリーローンチ前から参画し16年以上にわたりブランドの礎を築いてきた。
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スリーはホリスティックなスキンケアと、OMOTO氏が作り出す、ナチュラルでありながら洗練されたモードなコレクションで多くのファンを獲得。リップグロス「シマリング リップジャム」やアイシャドウ「アルカミストツイストフォーアイ」、桜の開花時期に合わせて南エリアから発売した「桜コレクション」のほか、ファンデーションやルースパウダーなど数々のヒットアイテムを生み出した。またシンプルでありながら計算されたパッケージデザインも注目を集め、人気を後押しした。OMOTO氏の最後のコレクションは2025年春のメイクアップ コレクションとなる。今後、ディレクターは招聘せず、スリー内チームと各分野のエキスパートとの協創により、新たな価値創造にチャレンジしていくという。
OMOTO氏は退任にあたり、「スリーのセカンドコレクション、2010 Spring&Summer『New York Dawn』の発表会を行った際の緊張は今でも忘れません。沢山伝えたい事があるのになかなかスムーズにパフォーマンス出来なかった自分自身にがっかりしてしまったこと、今でも良く覚えています。このような瞬間を思い返すと今では笑わずにはいられません。これは私にとって、自分の限界を恥じるのではなく、自分の弱点を克服する機会として捉え、成長と拡大につながることを理解するという経験でした。転んでも起き上がれば大丈夫。これは私が長年にわたって学んだ多くの教訓のうちの1つです」と立ち上げ当時を振り返った。加えて「スリーのスタッフと共に、“唯一無二”のビューティの域を超え、常に革新と直感の間の斬新なバランスを生み出すブランドの創造に努めてきました。これからもスリーはさらに進化していきますので、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます」と次の章へと向かうスリーにエールを贈った。
◾️THREE:公式サイト
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