アダストリアのロゴ
Image by: FASHIONSNAP
アダストリアが、自社での衣料品企画販売から撤退していたイトーヨーカ堂に商品を供給することが分かった。GMS(総合スーパー)向けアパレルブランド「ファウンドグッド(FOUND GOOD)」を立ち上げ、2月15日からイトーヨーカ堂木場店、立場店で販売を開始。6月までに64店舗に売場を順次展開していくという。
イトーヨーカ堂は、構造改革を推進するためとして2023年3月に長年の売上不振に苦しんできたアパレル事業からの撤退を発表。グループ戦略の軸である「食」にフォーカスする方針転換を掲げていた。
ADVERTISING
今回の商品供給では、アダストリアでBtoB事業を手掛けるビジネスプロデュース本部が商品の企画、生産を担当。売場作りやプロモーションも同社が請け負い、イトーヨーカ堂スタッフに向けて商品説明会の機会を設けるなど、商品だけでなくサービス全般においてノウハウを提供する。接客や空間演出などもブランドの1つだと考えているアダストリア側がサポートを申し出た形だという。
新たにイトーヨーカ堂で展開するファウンドグッドの売場面積は、約330~990平方メートル。15日に売場を開いた木場店は今後の店舗展開のモデル店舗と位置付け、オープンに際し既存の衣料品売場の内装や什器などを改装した。商品構成はウィメンズ約45%、メンズ約25%、キッズ約5%、雑貨約25%。価格帯は以前展開していたイトーヨーカ堂の自社製品と同程度で、アウターで税込3900〜9800円、ブラウスで税込1900〜3900円、カットソーで税込900〜4900円、ボトムスで税込2900〜4900円、服飾雑貨で税込1000〜3900円としている。
アダストリアは、ファウンドグッドの供給開始に先駆けて、2023年末にライフスタイルブランド「スタディオクリップ(studio CLIP)」のフランチャイズ店舗をイトーヨーカ堂内に出店。フランチャイズ店舗の売上は好調で、特に30〜40代の女性に支持されているという。アダストリアの広報担当者は「事業拡大の1つとしてGMS衣料品にも取り組んでいる。今後も他社からの依頼があれば前向きに考えたい」と話した。
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境