Image by: FASHIONSNAP
「グッチ(GUCCI)」や「サンローラン(SAINT LAURENT)」などを擁するケリング(Kering)が、ファーフェッチ(Farfetch Ltd)との契約を終了し、同マーケットプレイスから全ての傘下ブランドを撤退すると複数の海外メディアが報じた。
「ビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion)」の報道によると、ケリングはファーフェッチで注文された商品をブランドの倉庫から直接発送するという契約を既に終了したほか、2024年第2四半期には、同ECサイトでの傘下ブランドの取り扱いの段階的な縮小を予定。ファーフェッチは、これまで高級ブランドの在庫を同社のマーケットプレイスを通じて販売することで手数料収入を得ており、ケリング傘下のブランドは毎年1億ドル(約150億円)以上の商品を取引していたため、大きな損失になると予想されている。同媒体が確認した内部資料によれば、同社は今後、ブランドとの直接取引ではない方法で引き続き高級ブランドを販売する計画だという。
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昨年、株価が2018年9月のニューヨーク証券取引所への上場時との比較で約96%下落(2023年11月30日時点)するなど厳しい状況が続いていたファーフェッチは、韓国の大手EC企業クーパン(Coupang)が同社を買収する計画を12月18日付で発表し、それに合意。契約に伴い、クーパンと投資企業 グリーンノークス・キャピタル・パートナーズ・エルエルシー(Greenoaks Capital Partners LLC)がファーフェッチに対して5億ドル(約711億円)相当を支援したほか、創業者のジョゼ・ネヴェス(José Neves)のみが取締役会に残留し、残りのメンバーは退任した。
なお、ケリング以外にも、今月7日には米高級百貨店チェーンのニーマンマーカスグループ(Neiman Marcus Group)が、百貨店「バーグドルフ・グッドマン(Bergdorf Goodman)」のアプリに関連するファーフェッチとのパートナーシップ終了を発表している。
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