私たちクリーデンスは、アパレルをはじめとするファッション業界で販売員としてはたらく人が、これまで以上にやりがいをもってイキイキとはたらくことができる状態をつくるために「販売員価値向上プロジェクト」を立ち上げ、さまざまな取り組みを行っています。
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今回は、販売職を経て現在、EC・SNS運用代行会社で活躍するくまりなさんにインタビュー。販売職への想いや、今の仕事に活かされていることなどを伺いました。
もくじ
EC・SNS代行会社の営業をしつつ、前職との業務委託でSNSアドバイスや販売の仕事も
ーはじめに、自己紹介をお願いします。
新卒でアパレル企業に入社し、販売職としてスタートしました。3年で店長となり、店舗運営やブランドのファンづくりなど7年ほど経験しました。その間、ルミネが主催する接客コンテスト「ルミネスト」にチャレンジし、ゴールドを受賞しました。その後、EC・SNS運用代行会社に転職し、現在は営業と広報を担当しています。また、業務委託という形で、前職のアパレル企業でも働いています。
ー複数のお仕事をされているのですね。それぞれ具体的な仕事内容を教えてください。
まず現職では、SNSでお困りの企業さまと一緒に課題の洗い出しを行い、運用方法をご提案しています。運用する方が社内にいらっしゃらない場合は、適性を見ながら「この方が合うのではないか」とアドバイスし、その方に向けて、運用アドバイスをします。
業務委託では、主に販売職向けの投稿サービス、STAF STARTのスタイリングアドバイスや、前職で担当していたブランドのインスタライブ出演、運用などを行っています。また、個人アカウントを使ったブランドPRなども行っています。
ーご退職後も担当ブランドの仕事を続けられるって素敵ですね
長いお付き合いのある顧客の方もいらっしゃいますし、そうしたお客さまと繋がり続けていきたいと思い、会社に相談して業務委託という形で関わらせてもらっています。
販売員の存在が、ブランドイメージにダイレクトに繋がっている
ー販売からデジタルの世界にジョブチェンジした理由は何ですか?
前職で担当していたブランドはそこまで大規模ではありませんでしたが、STAF STARTやInstagramなどのSNSを通じて、フォロワー数の獲得や売上に繋げることができていました。そうした経験から、世の中にはSNSを通じてファンを醸成できるブランドがたくさんあるんじゃないか?そうしたブランドの力になりたい!と思うようになり、ジョブチェンジを決意しました。販売の仕事は変わらず大好きで、今でも業務委託の範囲で、前職ブランドの店頭に立つこともあります。
ー今でも店頭に立っているんですね!販売職の仕事がメインだったとき、意識してきたことは何でしたか?
そのブランドのアイコン的存在になることがスタートだと思ってやってきました。というのも、お客さまがご来店されたとき、最初に目に入るのが店舗スタッフだからです。そのため、自分自身がブランドの魅力を一番に理解し、ターゲットにまで想いを馳せて、コーディネートだけでなく、メイクや髪型などファッション全体でブランドを体現することを常に意識してきました。
ーお客さまが最初に目に入るものを意識する、というのは現職のSNS運用でも活かされそうな視点ですね。ほかにはありますか?
お客さまがモノを買う理由はさまざまなので、たとえばデスクワークをされているお客さまへはリブニットの提案はどうか?デートの際はワンピースやスカート、どんな合わせ方が良いか?など、お客さまとの会話からライフスタイルを想像して、お気持ちまで考えて提案することを意識していました。
お客さまを深く知ることがブランドのファン獲得に繋がる
ーくまりなさんの、お客さまへの強い思いが伝わってきます。そうした店舗での経験は、今の仕事にどのように活きていますか?
ブランドのファンを獲得する、という意識を常に持ち続けることの大切さです。
販売職の仕事は、店舗で直接お客さまと話せることが一番の強みです。お客さまの購買背景やニーズを引き出しながら接客提案を行うことで、ブランドや商品への期待値を知り、それにお応えする。また、お客さまの情報が集まることでブランドターゲットの理解が深まり、打ち出していく商品のセレクトやVMDなどのクオリティが上がっていく。この積み重ねによってブランドのファンを獲得していくことができます。
そうした一連のプロセスは、今のSNS運用も同じです。販売職のように直接お客さまとのやりとりはないものの、ブランドのメインターゲット、季節、売れ筋などから着用シーンを想像し、どのようなコーディネートがお客さまに刺さるのかを考え、SNSを通じて提案しています。
ー店舗から離れてみて感じることはありますか?
改めて、お客さまにとってもブランドにとっても店舗が一番大事だと感じています。お客さまが直接商品を手に取ってフィッティングできることはもちろんですが、お客さまが販売員を見て、ブランドや商品の新たな魅力に気付いて購入される方って本当にたくさんいるじゃないですか?自分がお客さまのお買い物の参考になっている、という自覚の薄い販売員って意外と多くて、離れてみて「もったいないな~!」ってより強く感じるようになりました。
たとえばSNSやECサイトを通じてブランドや商品に興味を持ってくださったとしても、店頭でより具体的なイメージを膨らませたり、気持ちが変わったりすることってあると思うんです。そんなときに、販売員の存在がお客さまにとって購入を刺激する存在でありたいですよね。販売員自身がブランドイメージにダイレクトに繋がっていることが、もっと認知されると良いなと思います。
ー販売職と、現在のEC・SNS代行のお仕事の共通点を教えてください
リアルかデジタルかという違いはあれど、目の前のお客さまと向き合い、お客さまに喜んでいただくためにはどうするか?ということを表現するという点は同じだと思います。実際のお客さまの姿を知ることができないと、リアルもデジタルも適切な戦略を組むことはできません。そういう意味で、販売員としてお客さまを深く知る経験をしてきたことは、今の仕事にも大きな強みになっています。
好きなファッションやブランドの魅力を直接お客さまに伝えられる仕事
ー改めて、くまりなさんが思う販売員の価値とは?
シンプルですが、ファッションやブランドの魅力を直接お客さまに伝えられる仕事だということです。やっぱり好きな服を着ながら、好みやトレンドについてお客さまと共有し合える時間はほかのどんな仕事にも代えることはできません。毎日好きな洋服に囲まれて、着こなしを考えたり、似合っているかをアドバイスし合ったり、スタッフみんなで顔を合わせてそういう時間を共有できたのはとても楽しかったです。
今、お客さまから直接感謝の声をいただけるのはすごく貴重なことなんだな、ということを改めて実感しています。お客さまと距離のあるポジションでは、どれだけお客さまのことを考えていても叶いませんから。やっぱり、直接の「ありがとう」にまさる喜びはないですし、販売員の仕事ならではだと感じます。
今回のインタビューを担当しました!
キャリアアドバイザー
齊藤(さいとう)
大学を卒業後、大手国内アパレル企業にて販売・店長を経験。店長として店舗スタッフの将来を一緒に考え、実現に向け導くことに喜びを感じ、ファッション業界で働く方のサポートに挑戦してみたい、という想いからクリーデンスへ転職した。現在はキャリアアドバイザーとして、幅広い職種の転職をサポートをしており、特に自身の経験を活かした、未経験から販売職へのサポート実績も持つ。
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