フランスの化粧品メーカー コティ社が、イタリア発ファッションブランド「マルニ(MARNI)」とビューティライセンスを締結した。フレグランスをはじめとするビューティプロダクトの開発、生産、販売を手掛けるとし、2026年に第1弾となる商品を発売。契約期間は2040年以降も継続する予定だ。
同社は、マルニとの長期的なパートナーシップを通じて、高級フレグランス市場における存在感の強化を狙う。第1弾は、「マルニの創造的で先進的なブランドアイデンティティを表現」したプロダクトになるという。
ADVERTISING
コティCEOのスー・Y・ナビ(Sue Y. Nabi)氏は「マルニはファッション業界で高く評価されており、特にアジアとヨーロッパでブランド力を誇っています。このライセンスは、主要市場全体で支持を集めるマルチカテゴリーの可能性を備えたファッション主導のライセンスに焦点を当てるという当社の戦略的方向性と一致しています。私たちはマルニと協力して、ファッションブランドのヴィジュアルスタイルや美しさの価値観に命を吹き込むプレミアムビューティ製品の開発を開始できることに興奮しています」とコメント。マルニCEOのバーバラ・カロ(Barbara Calo)氏は「美容業界の先駆者であるコティとの提携はマルニの進化において極めて重要な瞬間です。フレグランスやビューティアイテムを通じてブランドを再定義し、新たな可能性を切り開いていきます」と意気込みを語っている。
なおコティは同契約を通じて、マルニを擁するOTBグループとのパートナーシップを強化。OTBグループCEOのウバルド・ミネッリ(Ubaldo Minelli)氏は「コティと当グループの戦略的パートナーシップをさらに強固にし、新しいビジネス基盤を開拓するマルニへ投資できることを嬉しく思います。マルニがフレグランスやビューティ業界に参入することで、ブランドのポジショニングをより強固なものにしました」と期待を寄せた。コティは昨年、OTBグループ傘下の「ジル サンダー(JIL SANDER)」と、ライセンスを更新および延長している。
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境