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キャットストリートととんちゃん通りの間に、原宿で30年近くもの長きにわたり、その歴史を刻み続けるお好み焼き店「原宿さくら亭」がある。一歩足を踏み入れれば、独創性にあふれた空間に誘われ、濃厚な時間が楽しめる店だ。
まず目に飛び込んでくるのは刺激的かつ圧倒的なアートの数々。入り口から外壁、店内の壁一面に描かれたさまざまなアートピースが所狭しと詰め込まれている。迷い込んだ感覚に包まれる構造は、今の原宿から失われつつある、古き良き時代のカオス感。店内敷地には木や自然の要素が残り、まるで秘密のアジトのような雰囲気が漂う。1階と2階、合わせて220席ものキャパシティに、懐深く迎え入れてくれる店の器量すらうかがえる。
海外の観光客から、オモハラの街に集まる若者たちまで虜にするのが、オープン以来の名物「さくら焼き」。桜海老、海老、豚肉、イカゲソ、しいたけ、豚バラ肉、卵といった豊富な具材による食感と、こだわりの出汁による王道のおいしさこそが、不動のメニューたる所以と納得。
さらに驚くのが、過去に敷地内のゲストハウスに滞在した観光客による、本場のレシピを活かした創作お好み焼き。スペインのトルティージャ(スパニッシュオムレツ)風お好み焼きは、これまでに味わったことのないおいしさ。今なお新たなレシピを募っており、メニューに対して進化を恐れないスタンスに尊敬すら覚えた。
原宿で培った歴史とアート性、そして新しい味覚の融合。味はもちろん、雰囲気から伝わってくるある種の原宿っぽさは、原宿に来たらぜひ一度体験してみてほしいお店だ。30年という歳月を経ていても、新しい発見と感動をもたらしてくれるだろう。「知らないと損しちゃう!」と言いたい。
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