Image by: FASHIONSNAP
ヘネス・アンド・ マウリッツ(H&M)グループが、現「H&M」ブランド責任者のダニエル・エルヴェール(Daniel Ervér)氏をグループの新社長兼CEOに任命したことを、1月31日の今日発表した。同氏は、CEO退任およびH&Mグループからの退社を決定したヘレナ・ヘルメルソン(Helena Helmersson)氏の後任となる。ヘルメルソン氏は、同グループに26年間在籍し、直近4年間CEOを務めてきた。
ダニエル・エルヴェール氏は、1981年生まれの現在42歳。ヨーテボリ大学で経営学修士号を取得し、フランス・パリのESSECビジネススクールでの交換留学を経た後、2005年に夏季研修生としてH&Mグループに入社した。それ以来18年間にわたって、ドイツとアメリカのH&Mのマーチャンダイジング責任者や、H&M スウェーデンのカントリーマネージャー、H&Mの購買マネージャー、ウィメンズ&メンズ部門の責任者を歴任するなど、多様な職務を経験。直近はH&Mブランドの責任者を務めていたが、今後はグループの社長兼CEOと並行して、引き続きH&Mのブランド責任者として運営も担っていくという。
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H&Mグループの会長であるカール・ヨハン・ペルソン(Karl-Johan Persson)氏は、今回の人事について「取締役会は、パンデミックや地政学的、マクロ経済的な課題に大きく見舞われた時期に、果断かつ効果的にH&Mグループを率い、ナビゲートしてきたヘレナをリーダーとして高く評価するとともに、感謝の意を表したいと思う。H&Mグループは収益性が改善傾向にあり、2024年にさらなる改善を遂げるための好条件が整った強い立場にある。ヘレナがCEOを退くことを選択したため、本日新CEOにダニエルを任命するが、ダニエルは有能で経験豊富な尊敬されるリーダーであり、H&Mグループの継続的な発展に必要な資質を備えている」とコメントしている。
エルヴェール氏は、グループの新社長兼CEOへの就任に際し「私は、取締役会の信任を光栄に思うと同時に大変嬉しく思っている。全ての献身的な仲間とともに、私たちはお客様にとって比類のない価値を創造し、利益ある成長を続けていく。刺激的で魅力的なショッピング環境の中で、ファッション、品質、価格、サステナビリティの最高の組み合わせをお客様に提供することに重点を置いていくつもりだ」と今後の意気込みを語った。
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