Image by: FASHIONSNAP
ドイツで老舗高級百貨店を展開するカーデーヴェー(KaDeWe)グループが、破産申請を行ったと国内外の複数メディアが報じた。現在運営するドイツ国内3店舗の営業は継続し、自主再建を目指すとしている。
ドイツの高級百貨店「カーデーヴェー(KaDeWe)」は、1907年にベルリンで創業。現在同グループは、ベルリンのカーデーヴェーのほか、ミュンヘンの「オーバーポリンガー(Oberpollinger)」とハンブルクの「アルスターハウス(Alsterhaus)」の計3店舗を運営している。
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同グループは、2012年に欧州の不動産王として知られる実業家 ルネ・ベンコ(René Benko)氏が率いるオーストリアのシグナ・ホールディングスが買収したのち、2015年にはタイの小売大手 セントラル・グループが取得。現在は、同社の株式の50.1%をセントラル・グループが、49.9%をシグナ傘下企業のシグナ・リテール(Signa Retail)が保有しているが、2023年11月に、シグナ・グループは破産申請を行うことを発表していた。
報道によると、同グループの百貨店での売上は好調なものの、3店舗の物件所有者であるシグナに対して支払っている法外に高額な賃料が経営を大きく圧迫しており、それが今回の破産申請の理由だとしている。今後は経営再建に向けて、賃料の見直しも含めて同社との交渉を進めていくとみられる。
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