「ワコールメン(WACOAL MEN)」が展開する「レースボクサー」が好調だ。2023年の売上は前年比で187%に伸長し、販売枚数では、ベーシックなボクサーパンツやトランクスといったアイテムを押さえ、ワコールメンで1位を記録した。
レースボクサーは、ジェンダーにおける多様性が広まる中、「男性らしさ」「女性らしさ」といった従来の考えにとらわれず、「男性にも美しさにこだわった商品を身につけてほしい」という思いのもと、“美しさ”と“快適さ”を追求したアイテムとして開発した。ワコールが女性下着の開発を通して培った知見を活かし、裾部分の縫製をなくすことでアウターにひびきにくい仕様に仕上げ、伸縮性のあるレースを使用することで着用時のストレスを軽減。レース特有の通気性でムレを軽減するなどの機能性を備えている。2021年12月の発売後、10日で約3ヶ月分の販売予定枚数が完売し、2023年春夏シーズンには販売枚数1位を記録。反響を受け、昨年9月にはブリーフタイプの「レースブリーフ」を発売した。
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レースボクサーの購買客層は40代を中心に20〜60代まで幅広く、素材へのこだわりを持つ層に響いている実感があるといい、愛用者からは「履くだけでテンションが上がる」「自信を持って仕事に臨める」などの言葉が寄せられているという。
レースボクサー
Image by: ワコール メン
担当者によると、従来の男性下着は、パートナーによる代理購入が目立ち、黒やネイビー、グレーといったベーシックなカラーを日用品として購入するケースがほとんどだったという。しかし、同社が2020年に実施した消費意識調査の結果、男性消費者の意識の変化が見られ、女性用下着同様、綺麗さや上品さが求める声が多かったことが、レースボクサー開発に至った。以来、ブライダル仕様のデザインや、大胆な配色のレースをあしらったタイプなど、様々なバリエーションを展開。今後も、顧客のニーズに寄り添いながら、デザイン性を意識した商品展開を行っていくという。
ワコール メンでは、2013年に発売した「ふんどしNEXT」も、支持を集めている。ふんどしNEXTは、日本古来のふんどしが持つ風通しの良さや開放感をベースに、夏のムレ対策として通気性のある素材で現代風にアレンジしたアイテム。発売以来、履き心地の快適さからリピーター客からの支持が厚く順調に数字を伸ばしているといい、レースボクサー同様、ブランドのアイコンアイテムとして提案を行っている。
ふんどしNEXT
Image by: ワコール メン
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