ランニングベスト
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「サロモン(SALOMON)」の定番アイテムであるランニングベストのタウンユース需要が高まっている。注目を集めたきっかけは、昨年10月に発売した「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 Maison Margiela)」とのコラボレーションモデル。ランナー向けのアイテムであるランニングベストだが、ファッションアイテムとして提案したコラボモデルをきっかけに「店頭での客層に変化が見られた」と担当者は話す。
ランニングベストは、「着るバックパック」として、トレイルランニングなどの走行時に着用するアイテム。ベストとバックパックを一体化したようなデザインで、サロモンのアイコン商品としてシーズンを通して展開している。特許を取得したオリジナルのパターンで製作することで、体への密着度を高め、荷物を入れて走っても揺れないのが特徴。容量は2〜12Lの全7サイズ展開で、走行距離やシチュエーションに合わせて選ぶことができる。価格帯は税込9900〜2万4200円。
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Image by: サロモン
サロモンの担当者によると、渋谷の直営店では、これまでランニングでの使用を目的とした客が100%だったのに対し、エムエム6とのコラボ以降、タウンユースでの着用を目的とした客層が目立つようになったという。2024年春夏コレクションからは、初となるペールトーンのモデルが登場。より街着として取り入れやすいデザインに仕上げたほか、女性向けのサイズは、フィット感を高めるため形状を改良するなど、需要を問わず幅広い客層にアプローチできるよう商品展開を行っている。
依然として購買客層のボリュームゾーンはランナーだが、サロモンらしいスタイリッシュなデザインと豊富なカラーバリエーション、ベストとしてもバックパックとしても使用できる利便性から、今後は夏のフェス需要も見込めそうだ。担当者は、「2つの特許技術を駆使したランニングベストは唯一無二の商品です。ランニングシューズがファッションシーンで人気を集めているのと同じアプローチで、常にランナーのために快適さを届けてきたサロモンの高い機能性が、日常生活にも波及効果をもたらすことができたら」とコメントした。
また、サロモンは2024年春夏コレクションから、オリジナルのグラフィックを施したTシャツやフーディーの展開をスタート。これまではシンプルなブランドロゴを配置したアパレルアイテムを中心に展開していたが、今後はスニーカーだけではなく、アパレルを含むブランド全体の認知を広げるため、デザイン性のあるアパレルアイテムを提案していく方針だという。
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