ロレアル グループのサイトより
ロレアルが、スイスに拠点を置く節水技術の研究・開発の新興企業 ギオサ(Gjosa)を発行済み株式を取得すると発表した。環境保護に対するグループ全体の取り組みを加速する。
ロレアルは、2021年にギオサとパートナーシップを締結。ギオサの節水技術を搭載したプロ市場向けのシャワーヘッドを発売し、ヘアサロンにおける水の使用量を最大69%削減することを可能にした。また同年、コーポレートベンチャーキャピタルファンドのボールド(BOLD)を通じてギオサへの少数出資を発表していた。今回の買収により、水資源を保護しながらギオサの科学技術の応用および拡大を推進し、水資源の保護を含む2030年に向けたロレアルグループのサステナビリティ目標「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー」に対する取り組みをさらに強化する。今後数週間で買収の手続きが完了する予定だ。
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ロレアル グループのニコラス・イエロニムス(Nicolas Hieronimus)CEOは買収により「製品やサービスに持続可能性を直接組み込む当社の能力がさらに強化され、節水技術を新しい処方や美容技術のイノベーションにシームレスに統合できるようになる」とコメント。ロレアルの研究・技術部門の副CEO バーバラ・ラバーノス(Barbara Lavernos)氏は「2030年までに、世界人口のほぼ60%が水ストレスに陥ると予想されている。ロレアルとギオサの両社は、貴重な水資源を保護しながら世界中の人々に最高の美容体験を提供することで、環境問題に熱心に取り組んでいく」と述べた。
ギオサのローラン・マンカ(Laurent Manca)CEOは「ビューティ市場におけるロレアルのリーダーシップと当社の節水技術を組み合わせることで、大規模で新しい持続可能な美容技術のイノベーションを起こし、ビューティ業界の変革に貢献する」と語った。
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