池袋駅西口地区市街地再開発準備組合と東武鉄道によって計画されている池袋駅西口エリアの大規模な再開発プロジェクトの概要が発表され、高さ約270メートルの超高層ビルなど3棟の大型複合施設の建設が予定されていることが明らかになった。開発エリアの既存ビル解体は2027年度以降に行われ、大型複合施設の完成は最短で2043年度を見込んでいる。
再開発が予定されている「都市再生特別地区」は、池袋駅西口 東京芸術劇場前からみずき通りまでのエリアに東武鉄道による「再開発事業区域」を合わせた一帯で、面積は約6万1000平方メートル。区域には「東武百貨店 池袋本店」や「池袋西口センタービル」、「ビックカメラ池袋西口店」などの建物が建ち並んでおり、エリアはA〜Cの街区に細分される。
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同プロジェクトでは、区域内の既存建物を解体し、A〜Cの各街区に1棟ずつ大型複合施設を建設。「東武百貨店 池袋本店」が営業するA街区に建てられるのは地上41階、地下4階、高さ約220メートルの複合施設で、オフィスや商業エリアのほか、アート・カルチャーの情報発信施設が併設される。複数の雑居ビルが軒を連ねるB街区には、オフィスや商業エリアのほか、高層階に池袋初の外資系ホテルが入居する地上50階、地下5階、 高さ約270メートルの高層複合施設を建設。「池袋西口センタービル」「ビックカメラ池袋西口店」があるC街区には、宿泊施設のほか、アートやカルチャーの人材育成支援施設や住宅などが入る地上33階、地下6階、高さ約185メートルの複合施設の造設を予定している。
また、池袋エリアの玄関口として、歩行者ネットワークも強化。現在の池袋駅中央口を一新し、開放的なアトリウム空間を設けるほか、JRや東武東上線の路線をまたぐ空中デッキを設け駅東西の回遊性を高める。また、バス・タクシー乗り場を集約し、池袋西口公園や東京芸術劇場、新たに設置する大屋根広場を歩行者エリアで繋ぐことで駅から街への人流送出を狙う。
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