Pitti Imagine Uomoの会場
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イタリア・フィレンツェを舞台に、第105回ピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Imagine Uomo)が開幕した。ピッティ・イマージネ・ウオモは、イタリア・フィレンツェで年2回開催されるメンズウェア見本市。第105回となる今回は832ブランドが参加し、現地時間1月9日から1月12日までの期間、2024年秋冬コレクションが発表される。第105回のゲストデザイナーにはルカ・マリアーノ(Luca Magliano)とスティーブン・ストーキー・デイリー(Steven Stokey Daley)が選出されており、会期中にショーの開催を予定しているほか、スペイン発のシューズブランド「カンペール(CAMPER)」を手掛けるアキレス・イオン・ガブリエル(Achilles Ion Gabriel)が自身の名を冠したブランドを立ち上げ、デビューコレクションを披露する。
展示会場は、例年通り「Fantastic Classic」「Futuro Maschile」「Dynamic Attitude」「Superstyling」「I Go Out」のセクションで構成されるほか、2つの特別エリアとして犬や猫を中心とした動物に向けた商品に特化した「PittiPets」と、「Angelo Caroli」のキュレーションによるプロジェクトでヴィンテージやアップサイクル商品を扱う「Vintage Hub Circular Fashion」が設けられている。
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また新たなブースとして、ドイツ発の新進気鋭ブランドを紹介する、クリエイティブディレクターのジュリアン・デイノフがキュレーションしたデザインショーケース「ノイデウッチ(Neudeutsch)」を開設。韓国出身のデザイナー、シム・ジャケヨンによってベルリンに設立された「Acceptance Letter Studio」や、「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」に在籍していた経歴を持つドイツ人デザイナー、セバスチャン・ヘルクナー(Sebastian Herkner)が新作を披露した。
日本からは「トーガ ビリリース(TOGA VIRILIS)」や「ゴールドウイン(GOLDWIN)」「イキジ(IKIJI)」などに加え、ユナイテッドアローズ 上級顧問の栗野宏文が特別アドバイザーを務め、日本のアパレル需要の創造と、繊維・縫製産地の維持・活性化を目的に活動している「Jクオリティー(J∞QUALITY)」が出展。3年連続ピッティに出展となったJクオリティーでは伊東メリヤス工業や内田染工場、大河内メリヤスなど計12社が参加し、その中で超音波で圧着させ縫い代を排除したウェアなどを展開する「テクラー(TECLOR)」のデザイナー久保田薫は「数シーズンピッティに参加して思うのは、円安関係なく日本より海外の方が反応が良いということ。インスタフォロワーは95%がフランスの人で、海外卸先も増えた」と手応えを感じているという。
また、⽪⾰関連産業におけるサステナビリティ推進、⽇本製⾰製履物の海外展開促進の取り組みとして経済産業省がピッティに初めて参加。東洋人で初めて、靴作品が美術館コレクションに収蔵された勝川永一が手掛ける「エイチカツカワ(H.KATSUKAWA)」、ゴアテックスを採用し、国内工場でグッドイヤーウエル式製法を用いて縫製したシボ感あるシューズを披露した「リーガル シュー&カンパニー(REGAL Shoe & Co.)」、エスペランサ靴学院 学院長の大山一哲が手掛ける「NUMERO UNO」、大阪の老舗靴工場が作るユニセックススニーカーブランドで、ソール交換をはじめとしたリペアサービスを提供する「ブライトウェイ(brightway)」の4ブランドが出展し、海外展開を加速させる。
H.KATSUKAWA
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初日となった1月9日には、NY発のメンズブランド「トッド スナイダー(TODD SNYDER)」がランウェイショーを開催。トッド・スナイダーがクリエイティブディレクターを務める新コレクション「ウールリッチ ブラック レーベル(Woolrich Black Label)」をショー前半に、後半でトッド スナイダーの2024年秋冬コレクションを披露した。
◾️Pitti Imagine Uomo:オフィシャルサイト
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