「ナイキ(NIKE)」の「エア フォース 1(Air Force 1)」や「コンバース(CONVERSE)」の「オールスター(ALL STAR)」など、スニーカー史を語る上で欠かせない名作が周年を迎えた2022年。スニーカー愛好家たちの間で噂されていた通り、12月にはエア フォース 1の生誕40周年記念モデルが発売されました。2023年はどのモデルが周年を迎えるのでしょうか。アニバーサリーモデルの登場も期待される中、ストリートシーンで愛される「アディダス(adidas)」のスニーカーから、履き心地の良さで人気を集める「ニューバランス(New Balance)」の990番台のシューズまで、今年周年を迎えるスニーカーをまとめました。
目次
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ナイキ「ブレーザー」
BLAZER LOW
Image by: アトモス
「ナイキ(NIKE)」初のバスケットボールシューズ「ブレーザー(Blazer)」は1973年に登場。2023年に50周年を迎えます。ナイキを代表するテクノロジーのエア(Air)が非搭載のモデルのため、エア フォース 1やエア ジョーダン 1よりもシュッとしたフォルムが人気の理由の一つ。シンプルなデザインのアッパーも飽きがきにくいため、スタイルを選ばず多くの人に愛用されています。バスケットボールシューズとして登場しましたが、グリップ力に優れたアウトソールはスケーターからも支持されており、ナイキのスケートボードライン「ナイキ SB(NIKE SB)」仕様のブレーザーも展開されています。
ナイキ「エアマックス93」
モデル名通り1993年に製作されたナイキの「エア マックス 93」は、2023年に30周年を迎えます。ウレタン製のアウトソールが接着されたブローモールドエアのエアユニットの技術を活用し、270度のビジブルエアを搭載。アッパーは、シュータンと一体になったブーティー構造のハラチシステムを採用しています。“エアマックス狩り”という社会現象を生み出した名作「エア マックス 95」誕生の2年前ということで、日の目を浴びることは少なかったですが、2018年に登場した「ナイキ エア マックス 270」のベースモデルに選ばれるなど隠れた名品として知られています。
ナイキ「エアジョーダン8&9」
エアジョーダン8(Air Jordan8)とエアジョーダン9(Air Jordan9)は、1993年に誕生しました。エア ジョーダン 8は、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏がNBA3連覇を達成した時に着用。その後、ジョーダン氏は父の死などの影響から1993年のシーズンオフに突如NBAを引退し、MLBへの転向を表明しました。エア ジョーダン 9は、野球選手としてプレーしている時期に発売され、ジョーダン氏がコートで着用しなかったエア ジョーダンとしても知られています。
エア ジョーダン 8は、エア ジョーダン 7のハラチシステムなどそれまでのエア ジョーダンシリーズのディテールを踏襲しつつ、フィット感を向上させるためアッパーに独自開発したクロスストラップが採用されています。フィット感は向上しましたが、ライフスタイルモデルとしては着脱の手間がかかるためストリートシーンでは見かける機会が少ないですが、ジョーダン氏のNBA3連覇達成時のシューズということでエア ジョーダン シリーズやバスケットボールの歴史においては欠かせない一足です。
エア ジョーダン 8とは対照的にシンプルなデザインのエア ジョーダン 9。バスケットボールのコートから離れているものの、ジョーダン氏がバスケットボールへ与えた影響は世界中に広まっているという考えから、アウトソールにはフランス語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語など様々な言語で希望や自由といったワードが刻まれています。そして、日本語では「スポーツ」「世界」と大きく書かれています。
リーボック「CLASSIC LEATHER」
「リーボック(Reebok)」の定番モデル「CLASSIC LEATHER」は2023年で40周年を迎えます。クセのないシンプルなデザインと、快適な履き心地が人気。1983年の発売当時、ランニングシューズではナイロンといったテキスタイル素材を使用することが多かった中で、ガーメントレザーをアッパーに使用したシューズとして登場。ソールには、オンロードとオフロードの両方で高いグリップ性を発揮するEVAアウトソールを採用しています。
プーマ「クライド」
クライド
Image by: FASHIONSNAP
「プーマ(PUMA)」では、バスケットボールシューズの「クライド(CLYDE)」がアニバーサリーイヤーです。NBAの名プレーヤー ウォルター・フレイジャー(Walter Frazier)のシグネチャーモデルとして登場し、同氏の愛称であるクライドを命名。ストリートシーンで絶大な人気を誇る「プーマ スウェード(PUMA SUEDE)」の前身モデルとしても知られており、プーマの歴史を語る上で触れておきたい大事な一足です。
コンバース「コンバース アディクト」
CHUCK TAYLOR CANVAS HI(ネイビーブルー、税込1万8700円)
Image by: コンバース
コンバースでは、“ファッションコンシャスな人たちを魅了する究極のシューズライン”の「コンバース アディクト(CONVERSE ADDICT)」が15周年を迎えます。ブランド100周年のアニバーサリーイヤーである2008年に、英語で「中毒」を意味するアディクトの名前を冠して誕生。コンセプトは「進化するヴィンテージ」で、ヒールラベルの「三ツ星」やサイドの当て布などコンバース好きからは欠かせないディテールを取り入れ、ヴィブラム(VIBRAM)製のソールを搭載しています。
コンバース「コンバース スケートボーディング」
CX-PRO SK CV OX
Image by: コンバース
2023年に5周年を迎える国内発のスケートライン「コンバース スケートボーディング(CONVERSE SKATEBOARDING)」。スケーティングをサポートする機能を採用したモデルを製作しており、リアルスケーターに向けた本格仕様の「+ SERIES」と、基本スペックを搭載した「STANDARD SERIES」を展開しています。
コンバース「コンバース オールスター ライト」
ALL STAR LIGHT WR SL SIDEGORE SHIN-HI(税込1万2100円)
Image by: コンバース
「コンバース オールスター ライト(CONVERSE ALLSTAR LIGHT)」は、コンバース史上最軽量のオールスターとして2018年に登場。同シリーズではインジェクションE.V.A.素材のソールユニットを採用することで、オールスターのシルエットのまま、軽量化と優れたクッション性を実現しました。アウトソールには多方向の溝やシャーク意匠を配し、防滑性を高めたラバーパーツを使用しています。
コンバース「コンバース オールスター クップ」
ALL STAR COUPE WR WV SUEDE SIDEGORE(サンドベージュ、税込1万7600円)
Image by: コンバース
オールスターをドレッシーにアレンジしたシリーズ「コンバース オールスター クップ(CONVERSE ALLSTAR COUPE)」も、同じく2018年に誕生。カップソール仕様を採用し、インソールには箔プリント仕様のゴールドロゴを取り入れました。スムースレザーのシューズやグルカサンダル、サイドゴアブーツなどを展開しています。
オニツカタイガー「FABREシリーズ」
「オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)」では「ファブレ(FABRE)」シリーズが2023年で誕生50周年。シリーズ名は、バスケットボールの用語で速攻を意味する「FAST BREAK」を略した造語です。
「FABRE NM」は、同シリーズの日本製(NIPPON MADE)アイテムとして、2008年に展開を開始。「日本のブランドとして今一度、日本のモノ作りの良さを伝えたい」という思いからスタートしました。タンラベルは発売当時のディテールやカラーを再現。アウターソールにはクッション性に優れたラバースポンジを使用し、中敷の踵部にはシューズで初めて6mm厚のGELを搭載しました。
アシックス「GEL-KAYANOシリーズ」
2023年は、アシックスを代表するランニングシューズの1つ「ゲルカヤノ(GEL-KAYANO)」シリーズのアニバーサリーイヤーです。シューズ名にはアシックスデザイナーの榧野俊一氏の名前を取り入れ、クワガタをモチーフにデザインしました。現在シリーズ29代目の「ゲルカヤノ 29」まで発表されています。なお、2023年にはスポーツスタイルカテゴリーから2008年に登場した「GEL-KAYANO 14」で新商品の展開が予定されています。
アシックス「GEL-LYTE V」
1993年に軽量ランニングシューズとして発売された「ゲルライトファイブ(GEL-LYTE V)」。これまでに数多くのコラボレーションモデルや豊富なカラーバリエーションを展開し、人気を集めてきました。ベロとアッパーが一体化したモノソック構造が採用されています。
ニューバランス「M996」
1988年に発売され、今年で35周年を迎えるニューバランスの「M996」。ニューバランスの900番台を代表するモデルとして、高い知名度を誇っている同シューズは細身のフォルムを採用。米国製のM996に比べて、安価なアジア製の「CM996」も展開されています。
ニューバランス「M998」
「M998」は、1993年に誕生。衝撃吸収性と反発弾性を兼ね揃えたテクノロジーであるアブゾーブ(ABZORB)を初搭載したモデルです。アッパーには、小さめの「N」ロゴがあしらわれています。
ニューバランス「M990v2」
990のバージョン2(v2)としてリリースされた「M990v2」は2023年に25周年を迎えます。外から見える様に可視化されたアブゾーブを取り入れています。2022年11月には990シリーズの最新作v6が発売され、注目を集めています。
ヴァンズ「SK8-HI」
定番モデル(税込8250円)
Image by: ヴァンズ
「ヴァンズ(VANS)」では、スケートボード向けのハイカットスニーカー「スケートハイ(SK8-HI)」が45周年のアニバーサリーイヤー。「ERA」「AUTHENTIC」「OLD SKOOL」といったローカットのモデルが人気だった中で、よりスケーターの足首を保護するための機能を備えたスケートシューズとして誕生しました。
アディダス「スタンスミス」
「スタンスミス ラックス」(税込1万6500円)
Image by: アディダス オリジナルス
「アディダス オリジナルス(adidas Originals)」の名作モデル「スタンスミス(STAN SMITH)」は、2023年に50周年を迎えます。前身のモデルは、1965年に「ハイレット(HAILLET)」の名で登場したテニスシューズ。テニス選手のスタン・スミス(Stan Smith)氏がハイレットを愛用し、1973年にモデル名を同氏の名を関したスタンスミスに変更しました。
アディダス「キャンパス」
CAMPUS
Image by: アトモス
「キャンパス(CAMPUS)」は、1983年にバスケットボールシューズとして登場。スエード素材のバスケットボールシューズ「トーナメント(Tournament)」が原型で、1990年代にはニューヨーク発のヒップホップグループ ビースティ・ボーイズ(Beastie Boys)が愛用したことで、ストリートシーンでも人気を集めました。
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