ファーフェッチのロゴ
Image by: FASHIONSNAP
韓国の大手EC企業クーパン(Coupang)が、ファーフェッチ(Farfetch Ltd)を買収する計画を12月18日付で発表し、ファーフェッチが同意した。ファーフェッチは、今年に入ってから株価が2018年9月のニューヨーク証券取引所への上場時との比較で約96%下落(11月30日時点)するなど、厳しい状況が続いていた。
クーパンは、投資企業のグリーンノークス・キャピタル・パートナーズ・エルエルシー(Greenoaks Capital Partners LLC)を投資パートナーに迎え、ファーフェッチに対して5億ドル(約711億円)相当を支援。ファーフェッチは売却に伴い、創業者のジョゼ・ネヴェス(José Neves)のみが取締役会に残留し、残りのメンバーは退任した。
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またファーフェッチは、現在リシュモングループとの間でグループ傘下のネッタポルテ グループ(YOOX NET-A-PORTER GROUP/以下、YNAP)の47.5%の株式の所得を進め、同社の過半数株式取得の許可が欧州委員会(The European Commission)から下りたことが今年10月に発表されていたが、これを即刻解除したとしている。
なお、ファーフェッチの傘下で「アンブッシュ(AMBUSH®)」などを展開するニューガーズグループ(New Guards Group)や、プレミアムスニーカーとストリートウェアの委託販売店「スタジアム グッズ(Stadium Goods)」の今後に関しては言及されていない。英セレクトショップ「ブラウンズ」については売却が検討されていると海外メディアが報じている。
モール型ECを運営するクーパンは2010年に設立。2020年頃からコロナの影響により売上が急増しており、“韓国版アマゾン”とも呼ばれている。米国に本社を置き、韓国や台湾、シンガポール、中国、インドなどの市場で事業を展開。日本へは2021年6月に進出したが、2023年3月に撤退している。
◾️ファーフェッチ:公式サイト
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