Image by: FASHIONSNAP
ドイツのスポーツウェアブランド「プーマ(PUMA)」が、サッカーのイスラエル代表チームとのスポンサー契約を2024年の契約満了を以って終了することを明らかにした。FASHIONSNAPの取材に対し、事実だと認めた。
同社は2018年に、それまでメインスポンサーを務めていた「アディダス(adidas)」に替わってイスラエルサッカー協会(IFA)のメインスポンサーに就任。しかし、契約後の2018年から、イスラエルによるパレスチナ占領に抗議するBDS(ボイコット、投資撤収、制裁)運動を支持する人々からの批判が起こり、同社のスポンサー契約取り下げを求めたボイコットの呼び掛けなどが行われていた。
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今年10月7日に始まったイスラエルとイスラム組織ハマスによる戦闘の激化と、イスラエルによるガザ攻撃で多くのパレスチナ民間人が犠牲となっている状況などを受けて、SNS上ではプーマをはじめ、イスラエルを支援する世界各国の企業に対する不買を呼びかける声が拡大。SNSで、「#FreePalestine」や「#StopGazaGenocide」とともに「#BoycottPuma」のハッシュタグが拡散されていた。
FASHIONSNAPからのメール取材に対し同社は、「セルビアやイスラエルなどいくつかの代表チームとの契約は2024年に満了します。これは、チームユニフォームのデザインと開発に関するスケジュールに沿って2022年に決定しています」とコメント。イスラエル代表チームとのスポンサー契約終了の決定は、商業的な活動や主要な国際大会への参加といった特定の評価項目に沿って、既存の各国代表チームのリストを見直した結果であると述べた。イスラエルとハマスの戦闘やボイコット運動の激化との因果関係については、コメントを得られなかった。
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