「アグ(UGG®)」の厚底シューズが好調だ。特に人気が高いのは、アグの定番アイテムであるシープスキンのショートブーツ「クラシック ウルトラ ミニ(Classic Ultra Mini)」に約5cmのプラットフォームソールをあしらった「クラシック ウルトラ ミニ プラットフォーム(Classic Ultra Mini Platform)」。同型の2023年秋冬の新作は、まだ暑さが厳しかった今年7月に先行販売し、9月に本格販売を行ったがいずれも「チェスナット」カラーが即完売。「昨年完売だったこともあり、買えなかった方が一年越しに購入されたのではないか」とアグの担当者は話す。
2000年前後に流行したスタイルをリバイバルする「Y2Kファッション」を代表するアグらしいデザインに、トレンドの厚底を取り入れた同商品は、海外セレブやK-POPアイドルの着用により話題となり若年層を中心に高い支持を得ているが、実際の購入者の年齢層は幅広い。好調の背景には、Y2Kトレンドを懐かしむ2000年当時に20代だった「リアルY2K世代」と、当時を知らない10代による親子がリンクコーデを楽しむ「親子買い」もあるという。実際、今年7月に原宿にオープンしたアジア初の旗艦店では、若年層たちの来客に限らず、新作を求める子どもの買い物に付き添って来店した親世代が、20年前を懐かしんで商品を購入することも多々あるという。
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2024年春夏シーズンからは、キッズサイズのシープスキンブーツにも厚底のプラットフォームソールを取り入れた新作を発売。現在の親子客よりも10歳程度若い、20代〜30代の親と19.5〜21cm程度の足のサイズの子どもにも厚底シューズのリンクコーデを提案する。
このほか、春夏シーズンのサンダルの新作にも厚底アイテムを多数発表し、既存モデルの新色も多く展開。新たな定番アイテムの一つとして厚底シューズも訴求により、「厚底といえばアグ」というイメージを持つ新たな顧客層の獲得につながっている。
◾️アグジャパン:Instagram
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