ファーフェッチの公式サイトより
ファーフェッチ(FARFETCH)が上場廃止および株式の非公開化を検討していると、複数の海外メディアが報じた。
11月28日、最初にこの件を報道した英・テレグラフ(The Telegraph)紙によると、ファーフェッチ創業者兼CEOのジョゼ・ネヴェス(José Neves)は、今年に入って大幅に下落した同社の厳しい株価の状況を受け、上場廃止についてJPモルガンのアドバイザーらと協議しているようだと言及。ファーフェッチは公式なコメントを控えていたが、同社が11月29日に予定していた第3四半期の決算発表を延期したことから上場廃止説が濃厚となり、複数の海外メディアが報道を取り上げるなど波紋を呼んでいる。
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同社の株価は、今年に入って約74%急落(11月30日時点)。2018年9月のニューヨーク証券取引所への上場時との比較では約96%下落(11月30日時点)するなど、厳しい状況が続いている。
ファーフェッチは、現在リシュモングループとの間でグループ傘下のネッタポルテ グループ(YOOX NET-A-PORTER GROUP/以下、YNAP)の買収に向けた動きを進めており、同社の過半数株式取得の許可が欧州委員会(The European Commission)から下りたことが、今年10月に発表されたばかりだった。
今回の報道を受けて、リシュモンは公式な声明を発表。同社がファーフェッチに対していかなる金銭的義務も負っておらず、融資や投資等も予定していないことを明言するとともに、YNAPの取引については状況を注意深く見守り、今後の動向は適切な時期に改めて発表するとしている。
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