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「4℃」などを手掛けるエフ・ディ・シィ・プロダクツから、新たなファッションジュエリーブランド「カケラ(KAKERA)」がデビューする。アイテムは11月27日に公式オンラインストアで発売し、今後、百貨店でのポップアップの開催も検討している。
カケラは、自然に生み出された鉱物を「世界にたった一つの“カケラ”」と定義。これまで「傷」と呼ばれていたインクルージョン(内包物)がある石も積極的に使用し、ありのままの鉱物の美しさに着目したアイテムを展開する。
デビューコレクションでは、それぞれの石の個性に合わせてデザインされた一点物の「ONE of a KIND」のほか、地層や岩肌など、自然の強さをイメージした「SILVER」、鉱物のありのままの色を活かした「COLOR STONE」、ダイヤモンドを主役にした「DIAMOND」、身につけやすい誕生石をあしらった「BIRTH STONE」、虫や植物、海洋生物などに着想源を得た「MOTIF」の6ジャンルのジュエリーを用意する。
カケラの立ち上げについて瀧口昭弘 代表取締役社長は「コロナ禍を経て、お客様の感性が変わった」とした上で「これまでは『オン用』『オフ用』とジュエリー企業が着用シーンをカテゴライズしていた側面があった」と回想。「鉱物そのものの個性を活かすことで、シーンを選ばずにお客様が自由に着用できる“愛着の持てるジュエリー=カケラ”を提供したかった」とし、完全個人受注生産などマニュファクチャなものにとどまりがちであった一点物ジュエリーが、企業の資本力とこれまでのノウハウを活かすことで新たなマーケティング領域の開拓の繋がるのでは、とデビューの理由について語った。「4℃」などで培ったノウハウは、デザインのみならず価格帯にも反映されており、「SILVER」シリーズのイヤーカフで7000円、一点物の鉱物を用いた「ONE of a KIND」のジュエリーでも1万8000円からと市場価格と比較してリーズナブルに抑えられている。
カケラでは、アトリエ専属のジュエリーデザイナー1人、CADクリエイターと職人がそれぞれ2人ずつ常駐。それぞれのプロフェッショナルの視点から、その鉱物に最も適したデザインを模索してきたという。デザイナーの佐野香澄氏は「ジュエリーの常識として『全て均一に美しく整える』という考えがあったが、その概念をあえて取り払うことから制作を始めた」とし、「ファッションジュエリーを目指す以上はどんなコーディネートにも馴染む必要があり、さまざまな色や柄が混ざり合う鉱物を積極的に取り入れることでそれが叶うと考えた」とデザインにおけるこだわりを説明。これを受けて、クラフトマン・原型師として制作に携わった相原直人氏は「繊細でいながらもふわっとした温もりや、やわらかさを表現するために、意図的に手作り感を出した」とコメントした。ファッションジュエリーとして、使用シーンやコーディネートを選ばずに長く使用できるものを提供するために、全てのアイテムで天然素材のみを使用。石座もメッキや真鍮は用いておらず、18金、10金、シルバーを採用することで、長く愛用することができるアイテムを実現した。
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CADモデラー 原朋子氏
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クラフトマン・原型師 相原直人氏
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デザイナー 佐野香澄氏
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