店舗外観
Image by: 南充浩
ユニクロが「UNIQLO SHINSAIBASHI」を11月23日にオープンする。出店先は、かつてグローバル旗艦店「ユニクロ 心斎橋店」があった場所。ユニクロ 心斎橋店は2020年夏にコロナ禍による人流激減と物件との契約期間満了とが重なって閉店。心斎橋筋商店街店に場所を移し、ジーユー心斎橋店との合同店舗となったが、再度同じ場所に復活することとなった。(文・南充浩)
UNIQLO SHINSAIBASHIは地下1階、地上4階建てで、地下1階と地上1階がウィメンズ、2階がメンズ、3階がメンズとキッズ&ベビー、4階が特別フロアという構成。4階の特別フロアは、大阪を代表する企業やアーティストとのコラボTシャツを販売すると同時に、オリジナルのTシャツやトートバッグを作ることができる「UTme!」、リメイクやリペアを行う「リ・ユニクロ スタジオ(RE.UNIQLO STUDIO)」を設置する。今回は、たこ焼き「甲賀流」や「サンガリア」「喜八洲総本舗」など9種類のコラボレーションTシャツを販売する。
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前回の心斎橋店は「グローバル旗艦店」と位置付けられ、シンプルでコンテンポラリーな内装や装飾だったが、今回の心斎橋店はコテコテの大阪をイメージしたPOP類がいたるところから吊り下げられており、随分と雰囲気を変化させている。これについて同店の川上哲也店長は「大阪市内には大型店が梅田に3店舗(ユニクロオーサカ、リンクス梅田店、ルクアイーレ店)、難波に1店舗(なんばシティ店)、天王寺に1店舗(あべのキューズモール店)があるので、それらとの差別化を目的に『大阪らしいコテコテさ』を表現した」という。また「近年は浅草店、吉祥寺店、京都店で地域の特色を全面に出すという店作りを開始したので、新しい心斎橋店もその手法を取り入れた」とし「ユニクロは今後も各地で地域ごとの特色を出した店作りが増えると思う」と締めくくった。店内のBGMには、大阪出身の作曲家キダ・タロー氏が作ったオリジナル曲を起用した。
Image by: 南充浩
コロナ禍による制限も解除され、心斎橋筋商店街のインバウンド客も2019年に匹敵するほど増えたため、ユニクロ心斎橋店ではセルフレジのほか、免税対応の有人レジを各フロアに配置。また、今回の再オープンを記念して「衝撃価格」の黄色いPOPが付けられたワゴンは、心斎橋店だけの特別割引価格品を集積する。
見どころとしては、地下1階のウィメンズフロアで「ヒートテック発売20周年」を記念したヒートテックの展示。20年前の2003年に発売した初代ヒートテックと、現在のヒートテックを触って比較できるようにボディに着せて展示する。初代ヒートテックは当時の素材組成レシピに基づいて復刻した物で、現在の物と触り比べると生地が厚手になっていることが分かるので、興味のある方は触り比べるのも一興だろう。
なお、ジーユーとの合同店舗はそのまま営業を継続するが、店名を「ユニクロ心斎橋筋商店街店」へと変更する。合同店舗の営業を継続することにした理由として、広報部は「現在、合同店舗の売れ行きも好調なのでそのままにすることにした。今後は新しい心斎橋店と連携を強化して対応したい」と意気込む。
◾️UNIQLO SHINSAIBASHI
オープン日:2023年11月23日(木)
所在地:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1丁目2番14号
繊維業界新聞記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。
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