実業家のカーリー・クロス(Karlie Kloss)が、新会社「ベッドフォード・メディア(Bedford Media)」を立ち上げ、イギリス・ロンドンを代表するファッションカルチャー誌「i-D Magazine」を買収することを発表した。買収額は公表されていない。買収が成立すれば、クロスはi-D MagazineのCEOに、現編集長のアラステア・マッキム(Alastair McKimm)はCCO兼グローバル編集長に就任する。
i-D Magazineは、デザイナーで元ヴォーグ(VOUGE)誌アートディレクターのテリー・ジョーンズによって1980年に創刊。パンク時代のロンドンのスタイルの記録や、新進気鋭ファッション、カルチャーなどを取り扱うことでカルト的な人気を得てきた。同誌は、米VICE Mediaの傘下にあったが、同社が今年5月に経営不振のために米連邦破産法11条に基づく破産法適用を申請。負債額を含む買収総額は約2億2500万ドル(約307億7133万円)だった。
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カーリー・クロスは、ヴォーグ誌のカバーガールを40回務めた経験のあるモデルで、これまでに「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」などのランウェイを歩いたほか、「エスティ ローダー(ESTĒE LAUDER)」のグローバルブランドアンバサダーや、「アディダス(adidas)」などのキャンペーンにも出演している。2015年に「Kode With Klossy」を立ち上げ、事業家としてのキャリアをスタート。2020年末には、アメリカのファッション雑誌「W Magazine」も買収している。
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