LVMHグループとマルコリングループの合弁会社ティリオス(Thélios)が、アメリカのアイウェアブランド「バートン・ペレイラ(Barton Perreira)」を買収した。買収額は公表されていない。
バートン・ペレイラは、「オリバーピープルズ(Oliver Peoples)」の元CEOであったビル・バートン(Bill Barton)と、同ブランドをはじめ多くのブランドでアイウェアデザインを手掛けてきたパティ・ペレイラ(Patty Perreira)が、2007年にカリフォルニア州・ロサンゼルスで設立。全ての製品を日本の熟練の職人による手作業で製造しており、高いデザイン性やクラフトマンシップを追求した高品質なラグジュアリーアイウェアを、アメリカ市場を中心に展開している。今回の買収によって、今後はティリオスのネットワークを通じてヨーロッパやアジアでもビジネスの拡大を目指すと見られ、ビル・バートンとパティ・ペレイラは現職に留まり、引き続きブランドを率いていく。
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LVMH傘下の「ディオール(DIOR)」や「フェンディ(FENDI)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」などへのアイウェア供給を担っているティリオスは、今年9月にもフランスのアイウェアブランド「ヴェルネ(Vuarnet)」を買収するなど、グループのアイウェア部門の強化を積極的に推し進めている。
ティリオスCEOのアレッサンドロ・ザナルド(Alessandro Zanardo)は今回の買収について、「バートン・ペレイラをメゾンのポートフォリオに迎えることができ、大変嬉しく思います。このブランドはアイウェア業界における真の宝石であり、控えめなラグジュアリーや時代を超越したデザイン、卓越したクラフツマンシップを象徴しています。私たちは、バートン・ペレイラの才能あるチームと協力し、そのユニークなアイデンティティを守りながら、私たちのリソースと専門知識を活用してブランドをさらに発展させることを楽しみにしています」とコメントしている。
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