ファストリがサプライチェーンの改革を発表、全工程を自社管理 生産パートナーを半数に集約へ
(左から)柳井康治グループ上席執行役員、勝田幸宏グループ上席執行役員、黛桂子サステナビリティ部 部長、指吸雅弘グループ執行役員、新田幸弘グループ執行役員
Image by: FASHIONSNAP
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ファストリがサプライチェーンの改革を発表、全工程を自社管理 生産パートナーを半数に集約へ
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ファーストリテイリングが、持続可能な社会と事業の成長を両立させるヴィジョン「LifeWear=新しい産業」に関する説明会を開催し、持続可能な成長に向けたサプライチェーン改革を推進し、生産パートナーの集約を進めると発表した。原材料調達までの全工程を自社管理する生産体制の確立を目指すとしている。
「LifeWear=新しい産業」では、生活を豊かにする「究極の普段着」というLifeWearの考え方を進化させ、品質やデザイン、価格のほか、環境・人・社会の観点を含むあらゆる「よい服」の定義に応える服づくりを推進。顧客が必要とするものだけをつくり、服の生産から輸送、販売までのプロセスで環境や人権を尊重しながら、販売後もリユースやリサイクルなどを通して循環型の社会を実現することを目標に掲げる。
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生産工程では、これまで縫製工場や主要素材工場と築いてきた強固なパートナーシップをサプライチェーンの上流工程にまで拡大し、生産の全工程で品質、調達、生産体制、環境・人権対応において自社基準を適用することで、自社でサプライチェーン全体を管理していくことを目指す。また、これを実現するために原材料を指定農場や牧場から調達する取り組みを進めるなど、最終商品から原材料レベルに至るまでサプライチェーン全体を可視化。少数精鋭の生産パートナーに取引を集約し、現在の半数から3分の1程度まで数を絞る計画だ。
現在ファーストリテリングでは「LifeWear=新しい産業」のヴィジョンに関連して、サプライチェーン改革のほかにも生物多様性に対するネットポジティブな環境作りを目指す施策や、難民キャンプへの支援などの社会貢献活動、グループ全体での女性管理職比率50%を目指すダイバーシティの推進といった取り組みを実施している。説明会に登壇した柳井康治グループ上席執行役員は「ヴィジョン『LifeWear=新しい産業』に関する取り組みにおいて重要なのは、それ自体を目的にするのではなく、本業を充実させた結果として地球環境や社会に貢献すること。今後は、ダイバーシティの推進と次世代育成に特に力を入れていく」とコメント。消費者としてサステナブルな社会実現のためにできることは何かというメディアからの質問に対しては「購入した服を少しでも長く着ること。一着1000円のTシャツでも我々は丁寧に作っているので、大切に着ていただけたら嬉しい」と語った。
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