長崎県の縫製工場 モードエイト諫早と、デザイナーの吉田早苗がタッグを組んだブランド「クドゥフドゥ(COUPDEFOUDRE)」が、2024年春夏シーズンにデビューする。今後は年に2回、春夏と秋冬に分けて新作コレクションを発表する。
クドゥフドゥは、自社ブランド「イクナ(IKKUNA)」を展開するモードエイト諫早が、第2のブランドを立ち上げるべくデザイナーを探していたところ、吉田に白羽の矢が立ったことで実現。ニットやカットソーを得意とする縫製工場のモードエイト諫早と、同じくニットを強みとするブランド「ディスカバード(DISCOVERED)」を長年手掛けてきた吉田の特性を生かし、カットソーやニットを中心としたウィメンズブランドとして展開する。
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2024年春夏コレクション
Image by: クドゥフドゥ
ブランド名のクドゥフドゥは、フランス語で「一目惚れ」や「ハートの一撃」を意味する。大切な場所や居心地の良い場所という意味を込めた「3rd place」をブランドコンセプトに、カジュアルやリラックスというイメージが強い「カットソー」を、着心地の良さや安心感はそのままに、それを着て様々な場所に出かけていけるような“第3の場所で特別な時間を過ごすための服”として提案していくという。メインターゲットは、ファッションをはじめ、音楽やアート、カルチャーなど、様々なことに興味関心を持つ20〜30代の女性を想定している。
ファーストコレクションでは、フォーマルからルームウェアまで、様々なシーンで着用できるカットソーアイテムをバリエーション豊富に製作。絵型の時点で丸や三角、四角のフォルムを意識してデザインしたといい、ボディラインに合わせた女性らしいシルエットのパターンをベースとしながら、ギャザーによるボリューム感や斜めにカットしたライン、タイトフィット、オーバーサイズなど、多様なシルエットに仕上げた。
Image by: FASHIONSNAP
アイテムは、肉厚で凹凸のはっきりしたメンズライクなワッフル素材とフェミニンなギャザーのバランスが絶妙な「サーマルトップス」(2万900円)や「ワッフルスカート」(2万900円)、ラッセル編みのネット生地とリブの異素材をレイヤードした「カサネトップス」(1万3200円)、「カサネボトムス」(2万6400円)、全体にあしらわれたギャザーとドローストリングのディテールが特徴の「ギャザープルオーバー」(2万4200円)、「ギャザーボトムス」(2万6400円)、コットンに柔らかさや保湿性に優れたヤクをミックスしたリブ素材のボディに、ネオンカラーのメローロックでアクセントを加えた「リブトップス」(2万4200円)、「リブパンツ」(2万2000円)、シフォンのような肌触りの「アルビニスタシフォン」を採用し、袖口から背中全体にギャザーを施してボリューム感のあるシルエットに仕上げた「ギャザーワンピース」(2万6400円/全て税込)など、計20型をラインナップする。
吉田は「これまでディスカバードでは、ウィメンズのいいところをメンズに取り入れることをずっとやってきたので、クドゥフドゥでは反対に、素材やディテールなどメンズの要素をウィメンズに落とし込んで表現することをやっていきたい」と従来の製作との違いについて言及。一方で吉田が好んで用いているという、ディスカバードにも共通するリボンやコード、メローロックなどが長く垂れ下がったディテールは、同ブランドのシグネチャーの一つとしてこれからも継続していくという。
ルックは、ブランドのアイテムのみでトータルコーディネートを組むことはせず、敢えて古着などの他のアイテムをミックスしてスタイリングを構成。カジュアルやリラックスという印象に留まらない、クドゥフドゥが掲げる“第3の場所で特別な時間を過ごす”ための着こなしがイメージしやすいように心掛けたという。撮影は、フォトグラファーの大塚三鈴が担当した。
デビューコレクションは、2024年1月下旬以降にクドゥフドゥの公式オンラインストアでの販売を予定しており、今後はセレクトショップでの展開やポップアップの開催も視野に入れる。ブランドの展望について訊ねると、「まずはできるだけ多くの方にクドゥフドゥを知ってもらいたいですし、長く続けていけたらうれしいです」と穏やかに意気込みを語った。
■クドゥフドゥ:公式サイト
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