ミスガイデッドの公式ホームページより
「シーイン(SHEIN)」が、イギリスのスポーツ用品小売 フレイザーズグループ(Frasers Group)傘下のファストファッションブランド「ミスガイデッド(Missguided)」を買収したことを、10月30日に発表した。買収額は公表していない。
同社の発表によると、シーインは今回の取引で、シーインとミスガイデッドの創業者 ニティン・パッシ(Nitin Passi)による合弁会社 SUMWON Studiosに、ミスガイデッドの知的財産をライセンス供与する契約を締結。今後は合弁会社がミスガイデッドを運営するとともに、同ブランドの商品はシーインが製造し、シーインおよびミスガイデッドのオンラインストアを通じて販売するという。
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ミスガイデッドは、ニティン・パッシによってイギリス・マンチェスターで2009年に設立。ウィメンズ向けファストファッションビジネスを展開してきたが、近年業績不振に陥り、2022年6月にフレイザーグループが買収していた。
シーインの会長 ドナルド・タン(Donald Tang)は、「この合弁事業は、顧客の需要に応えるというシーインの揺るぎないコミットメントの一環として、新たなパートナーシップの形式を導入するものだ。我が社はミスガイデッドというブランドのユニークな個性を生かしながら、シーインのオンデマンド生産モデルやEコマースの専門知識、グローバルな流通網を通じて世界的な成長を促進し、ブランドの再活性化を目指したい」とコメントしている。
シーインは、今年8月に「FOREVER 21(フォーエバー21)」を展開するスパークグループ(SPARC Group)の約3分の1の株式を取得して戦略的パートナーシップを締結し、今月27日にはフォーエバー21とシーインの共同ブランド「フォーエバー21 ✕ シーイン」の立ち上げを発表するなど、世界各地でビジネスの拡大を推し進めている。なお、シーインがイギリスのブランドを取得するのは今回が初となる。
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