@ コム デ ギャルソン Photo yoshie tominaga
政府が、2023年度の文化勲章受章者と文化功労者を発表した。文化勲章はJリーグ創設などに尽力した川淵三郎や能楽師の野村万作など7人に贈られ、文化功労者には「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」デザイナーの川久保玲など20人が選ばれた。
文化功労者は、科学や芸術、文化の発達に関して顕著な功績のある人物に授与される称号。文化勲章は同じく文化の発展にめざましい功績を挙げた者に贈られる勲章で、受章者は原則として前年度までの文化功労者の中から選ばれることになっている。ファッションデザイナーでは2010年に三宅一生が文化勲章を受章している。
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2023年度の文化功労者には川久保のほか、現代芸術家の横尾忠則や金工作家の宮田亮平、俳優の北大路欣也などが選出。文化勲章の親授式は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は11月6日に東京・虎ノ門のラグジュアリーホテル「The Okura Tokyo」で行われる。
川久保は文化功労者の選出に際し、「この度の受賞は、スタッフはもとより、産地、縫製工場など、常に服作りに協力を惜しまず助けてくださったたくさんの方々のお力があってこそとあらためて感謝いたします。また、国がファッションを文化として認め、学術文芸を推奨することはこの分野の今後の発展にもつながって行く大きな励みになると思います。今の社会情勢、世界中で起きている悲惨なことに対して私は無力ですが、私なりに新しい表現を模索しながら服を作り続けることが、平和のあり方のひとつと信じて進みたいと思います」とコメントした。
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