AlpenTOKYOのラグビー特設売り場
Image by: AlpenTOKYO
現在、フランスで開催中の「2023年ラグビーワールドカップフランス大会」。日本代表は、1次リーグで前回大会準優勝のイングランド、過去に2度の4強入りをしたアルゼンチンに敗れ、決勝への切符を逃す結果となったが、2019年の前回大会に引き続き、日本代表の応援グッズの売れ行きは好調だ。新宿のAlpenTOKYOでは、前回大会の盛り上がりを受け、ラグビーグッズの特設売り場を設置。開幕月の9月の売り上げは前月比で1.5倍となり、発売後すぐに完売した商品もあったという。
特設売り場
Image by: AlpenTOKYO
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AlpenTOKYOでは、レプリカジャージやスペクテーター(サポーター)コレクションなどが種類豊富に入荷。中でも、ジャパンショートスリーブスペクテーターティーの桜モチーフが特に人気を集めており、6月30日の発売から約2週間で完売した。デザインを手掛けた「カンタベリー(CANTERBURY)」の担当者は「ラグビー日本代表の愛称である『ブレイブ・ブロッサムズ(Brave Blossoms、勇敢な花々)』を象徴する伝統的な桜のエンブレムを纏って応援したいという思いを持つラグビーファンが多いことから、桜モチーフへの人気が集中した」と分析。また、コロナ明けの影響から、インバウンド客によるお土産需要から桜モチーフのアイテムにも注目が集まったと見られる。
ラグビーグッズを購入する主な客層は、40代以上のコアなラグビーファンで、男女比は9対1。ワールドカップが開幕された9月4日週のAlpenTOKYOでの応援グッズ全体の売り上げは、前週の8月28日週と比較して約2倍となったという。
発売後2週間で完売となったジャパンショートスリーブスペクターティーの桜モチーフ
Image by: カンタベリー
カンタベリーが手掛けたレプリカジャージの売れ行きも好調だ。2019年のデザインを踏襲しながら、和の文様の中にフランスの国花であるユリの紋章を施し、開催国に対するリスペクトを表現。また、Vネックからクルーネックに変更したことで、首回りから肩にかけての筋肉や僧帽筋といった部位へのストレスを軽減している。
日本で開催され、準々決勝まで勝ち進んだことでライトな客層が多く参入した前回大会と比較し、今回はライト層の人気は下火となったが、7月開催のリポビタンDチャレンジカップでは、コアなファンを中心に新規と買い替え需要が増加。9月のワールドカップ開幕前後には、現地での応援のための目的買いが目立ったといい、10月中にも完売を見込んでいる。なお、同大会の準決勝は、日本時間10月21日の午前4時にアルゼンチン対ニュージーランド戦、10月22日の午前4時にイングランド対南アフリカ戦が行われ、それぞれの勝者が決勝に進出する。
ジャパン RWC2023 レプリカホームジャージ
Image by: カンタベリー
カンタベリーは、近年のラグビー人気を受け、ラグビージャージをコアなファンだけではなく、より幅広い層に日常的に楽しめるアイテムとして訴求していく狙いで、さまざまなブランドとのコラボレーションを積極的に実施している。今年9月に発売されたストリートウェアブランド「エス エス ズィー(SSZ)」とのコラボでは、カンタベリー独自のラガーループをベースに、ジャージー素材をストリートのエッセンスで表現したセットアップを展開。「ブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)」との協業では、イギリスのラグビー選手が試合後にジャージーの上に上着を羽織り、パブで対戦相手と健闘を讃えあう文化「アフターマッチ・ファンクション」から着想し、ラグビーシャツとのレイヤーを楽しめるネイビーブレザーとボタンダウンシャツを販売した。10月中旬には、「グローバーオール(GLOVERALL)」とのコラボレーションによるダッフルコートを発売する。
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