新ブランド「ネイチャーアンドコー」
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コーセーグループでトラベルリテール・アメニティ事業を担うコーセートラベルリテールから、7年ぶりの新アメニティブランド「ネイチャーアンドコー(NATURE&CO)」がデビューする。2024年1月1日から、全国の宿泊施設向けに順次展開。これまで同社のアメニティ事業でカバーしきれていなかったボリュームゾーンに対応し、トラベルリテール・アメニティ市場での成長を狙う。
コーセーは2002年に当時のコーセーコスメピアでアメニティ事業を開始。2020年にグループ全体で行った組織再編により、アメニティ事業とトラベルリテール事業を統合したコーセートラベルリテールとして再出発した。両事業を連携させることで、免税や機内、宿泊施設といった訪日・国内観光客への多角的なアプローチによる新戦略を推進している。現在のアメニティ事業では、ラグジュアリー施設向けに「コスメデコルテ(DECORTÉ)」、ハイエンドなランクの宿泊施設に「ジルスチュアート ビューティ(JILL STUART Beauty)」「雪肌精」「スティーブンノル ニューヨーク(STEPHEN KNOLL)」、スポーツ・スパ施設向けに「プレディア(Predia)」のほか、アメニティ専門ブランドとして「ナチュリティ(Naturity)」、「クエスト(QUEST)」を展開。現在は計約6000施設に導入している。
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新ブランドではこれまでのブランドでは導入できていなかった、ビジネスホテルなどを含む幅広い客層を抱えるボリュームゾーンに対応する。加えて今後は、同事業として初めて飲食店や医療施設、介護施設などへの導入も想定。また、化粧品を通じた健やかな生活のサポートとして、将来的には子どもおよびファミリー向けに日焼け止め製品を絡めた訴求を狙う。従来のアメニティ事業では、コーセーグループの人気ブランドをホテルで体験できるといった“ブランド起点”でのお客との接点創出だったが、新ブランドでは多様な施設で商品に触れてもらうことで認知拡大を図りる。
コンセプトには「BOTANICAL POWER~植物のやさしさと効果の両立~」を掲げ、全アイテムに植物由来の成分を配合。ラインナップは、インバスでシャンプー、コンディショナー、ボディソープを、アウトバスでクレンジングオイル、化粧水、乳液のほか、フェイス&ハンドソープを揃える。トータルでのビューティ体験を叶える商品展開で、導入施設がナチュラルで統一感のある世界観を作り込みやすくしたほか、ジェンダーや年齢、国籍を問わずに使いやすいことを重視し、香りやテクスチャーを調整。アプリケーターのパッケージは、インテリアになじむようにデザインし、ボトル本体にはバイオマスPETを採用した。視覚障がい者だけではなく、洗髪時に目を閉じている状態でも識別しやすいように、シャンプーとボディソープボトルの側面に触覚識別表示を施した。
コーセートラベルリテールの渋江修 代表取締役は、「ネイチャーアンドコーの立ち上げにより、宿泊施設にとって導入ブランドの選択肢が広がる。また、世界中の『美しくなりたい』と考えるお客さまに、幅広い施設でコーセー製品によってより良い時間を過ごしていただくといった付加価値の創出にもつなげていける」と期待を寄せる。事業全体でまずはアメニティ市場において国内トップ3に名を連ねる規模へと拡大し、将来的には海外進出も視野に、売上数倍を目指す。
なお、ネイチャーアンドコーの立ち上げに伴い、アメニティ専門ブランドのナチュリティとクエストの2ブランドは2023年中に終了となる。
新ブランド「ネイチャーアンドコー」
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