H&Mが環境負荷の少ないリサイクルレザーの製造方法開発 HKRITAと共同で
H&MファウンデーションとHKRITAが共同開発したリサイクルレザー「reProLeather」
Image by: H&M
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H&Mが環境負荷の少ないリサイクルレザーの製造方法開発 HKRITAと共同で
H&MファウンデーションとHKRITAが共同開発したリサイクルレザー「reProLeather」
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H&Mファウンデーション(H&M Foundation)が、HKRITA(香港アパレル研究開発センター)と環境負荷の少ない新たなリサイクルレザーの製造方法を共同開発したと発表した。
H&Mファウンデーションは、国連の2030年の持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指す非営利財団として、H&Mの創業家一族が2013年にスウェーデンのストックホルムで設立。財団の設立以来、ステファン・パーション(Stefan Persson)一族は17億スウェーデンクローナ(約233億円)以上を寄付しているという。
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今回発表された新たなリサイクルレザーの製造方法である「reProLeather」は、H&MファウンデーションとHKRITAの共同研究プログラム「プラネット・ファースト(Planet First)」を通して開発。
リサイクルレザーは、通常本革の裁断くずや残留繊維を、結合剤を使ってシート状に加工することによって製造するが、従来のリサイクルレザーには、なめし工程で生じた六価クロムなどの有害な化学物質の残留や、ポリウレタンやポリ塩化ビニルといった非生分解性の結合剤の使用など、製造工程における環境面での課題が存在している。
しかし、reProLeatherプロジェクトでは、新たなアプローチを開拓することでそれらの課題を払拭。有害な化学物質の生成を防ぎ、糖やタンパク質などのバイオベースの結合剤を使用することにより、クロムフリーで、生分解性があるリサイクルレザーを製造することが可能になったほか、レザーの残布からコラーゲンを生産してリサイクルレザーの製造時に混ぜ込むことで、触り心地の改善にも成功したという。
H&Mファウンデーションの戦略責任者であるクリスティアン・ドルヴァ(Christiane Dolva)は、「業界全体の変化を導く仲介者として、私たちはプラネット・ポジティブなファッションの未来に貢献できる技術を見つけるという野心を掲げ、そのために必要なソリューションを開拓してきました。reProLeatherはそのようなソリューションの一つになり得るものであり、近い将来この技術が拡大していくことを願っています」とコメントしている。
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