ポーラメディカルのロゴ
Image by: ポーラ・オルビス ホールディングス
ポーラ・オルビス ホールディングス(ポーラ・オルビス HD)が、美容医療関連領域における事業展開を目的とした子会社 ポーラメディカルを設立した。代表取締役社には、同グループの執行役員である末延則子氏が着任。2024年1月から事業を開始する予定だ。
同グループは、創業100周年を迎える2029年を見据えた長期経営計画「VISION2029」において、「多様化する『美』の価値観に応える個性的な事業の集合体」を掲げている。3つの基本戦略として「化粧品事業のグローバル展開とブランドポートフォリオの改革と拡充」「新価値を創出し、事業の領域を拡張」「研究・技術戦略の強化」を設定。また、化粧品という手段に限らない価値提供を目的とした事業ポートフォリオの拡張を戦略の1つに据えている。
ADVERTISING
そうした戦略に加えて、昨今化粧品や美容サービスと、医療を明確に区分せずに利用するユーザーが増えていることを鑑み、既存の化粧品ブランドとは独立した組織で新規事業を推進するために、今回のポーラメディカルの設立に踏み切ったという。
ポーラメディカルでは、皮膚科学や美容医療関連領域における研究および開発、成果物の制作・販売、化粧品販売などを手掛ける。皮膚科学研究成果活用の新たな手段として事業を拡大していく。
新たに社長に就任した末延氏は、1991年にポーラ化成工業に研究職として入社。さまざまな研究開発に携わった後、抗シワを叶える医薬部外品の研究開発をチームリーダーとして率いた。15年の研究開発期間を経て、2017年に日本初承認となる医薬部外品のシワ改善美容液「リンクルショットメディカルセラム」を発売。同社を代表するヒット製品を生み出した。
なお、新会社の設立が2023年12月期の連結業績に与える影響は軽微としている。
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境