Image by: H&M
H&Mが、「ヘロン・プレストン(HERON PRESTON)」と長期パートナーシップを締結したと発表した。パートナーシップ締結に伴い、両者はコラボレーションプラットフォーム「H2」を設立。H2は、ヘロン・プレストンによるH&Mのデザインチームへのアドバイス、コラボコレクションの発表、若い才能の発掘と指導、循環型イノベーションの4軸で構成され、コラボアイテムの発売日やコレクションに関する詳細は近日発表されるという。
ヘロン・プレストン(Heron Preston)は、アーティストやデザイナー、DJ、コンサルタント、アートディレクター、コラボレーターなど、様々な顔を持つ。2008年にニューヨークのパーソンズ美術大学(Parsons School of Design)でデザインとマネジメントのB.B.A.(学士)を取得。「ナイキ(NIKE)」とカニエ・ウェスト(Kanye West)のもとで働いた後、2016年に自身の名を冠したレーベルを設立し、「カーハート WIP(Carhartt WIP)」、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の「オフ-ホワイト(Off-White)」、ナイキ、ニューヨーク市衛生局、NASAなどとコラボレーションしてきた。
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H&Mのデザインチームへのアドバイスは、メンズウェアを中心にアイテムの品揃えと顧客体験の向上、新しい考え方と働き方の浸透を支援することを目的に、社内セミナーなどを実施していく予定。コラボコレクションでは、ヘロンのクリエイティブなヴィジョンを手に取りやすく身近なアイテムとして展開すると共に、耐久性、長寿命、多用途性といった新しいコンセプトを打ち出すという。加えて、H2では、「オープンソース」の精神でコレクション製作に取り組み、透明性の高いデザインプロセスを共有。顧客が自ら学び、参加する機会を提供することで、H&Mが掲げる“ファッションの民主化”というミッションの達成に寄与したい考えだ。
若手人材の初期キャリアの底上げを目指す「H2 タレント・プログラム」では、ユニークなアイデアと能力を持ちながら、従来の教育やリソースにアクセスできない独学の若手クリエーターに焦点を当てる。ヘロンのメンターシップとH&Mのリソースを組み合わせ、若い才能を積極的に招聘し共同製作を行う。
“サーキュラーファッションの未来を探る実験場”を目指すプロジェクトでは、ヘロンの高い熱量とクリエイティビティに、H&Mの知識とリソースと組み合わせることで、両者の共通のコミットメントである「ファッションのループを閉じる」ことの推進を目指す。
H&Mのメンズウェア責任者 ダニエル・ハーマン(Daniel Herrmann)は、ヘロンとタッグを組む理由を、同氏が業界におけるクリエイティブな力を持っており、独自の視点と強いストーリーを持つ多面的なアーティストとして際立った存在であることを挙げ、「総合的なアプローチを通じて、いかに業界にインパクトを与え、より良いものを提供できるか」という同氏のクリエイティブなヴィジョンに共感したからとしている。H&Mと業界をリードするデザイナーとのコラボレーションは、今までも実施されてきたが、今回のように多層的で長期的な共同クリエイティブパートナーシップを築くというアプローチは初の挑戦となる。「H2は、H&Mとヘロンの間で、ファッションの未来だけでなく、新たな目標を達成するために新たな方法でどのように協力しなければならないかについて、志を同じくするヴィジョンから生まれました。私たちは、共に作り上げるものを世界に示すことに胸が高まっています」とコメントしている。
ヘロン・プレストンは「私はいつも、ファッションの顔は私たち全員だと言っています。H&Mは世界中の様々なタイプの人々に語りかける、皆のためのブランドです。私は可能性の限界に挑戦することが大好きで、H&Mは私と一緒にそれを実現することにとても興味を持ってくれていると感じました。H&Mのような大企業が、一緒にリスクを取りたいと考えていることに感心しています。なぜなら、私たちが共有している信念は、真の変革は最終的に『すべての人』に触れる規模で起こるべきだということだからです」と語った。
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