ダーマシューティカルラボラトリーズ本社
Image by: 三井物産
三井物産が、アメリカの化粧品ODM事業のダーマシューティカルラボラトリーズ(Dermaceutical Laboratories、以下D-LAB)を買収したと発表し、アメリカの化粧品事業を強化する。買収額は約80億円。
D-LABは2001年に設立。世界最大のビューティ・パーソナルケア市場において培ってきた開発・製造機能を活かし、アメリカおよびグローバルブランドオーナー向けに、スキンケアやカラーコスメ、OTC医薬品などを開発、製造する。
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三井物産はD-LABをビューティ・パーソナルケア市場における米州中核事業と位置付け、アメリカにはない日本のユニークなコンセプトや機能性素材、新たな技術の提案に加え、三井物産の素材調達力や既存のビューティ・パーソナルケア事業アセットとのシナジーにより、米州におけるビューティ・パーソナルケア事業群の形成を目指す。
アメリカは世界最大規模の約15兆円を有する美容大国で、健康やウェルネスの意識の高まりといった背景から、今後もスキンケア市場は底堅い成長が予想されると考えられる。三井物産は、アメリカで生産年齢人口の約42%を占めるミレニアム・Z世代の購買力の増加などにより、進行ブランドを含めビューティ・パーソナル市場の成長及びODM事業者への期待とニーズが高まっていると分析。こうした背景から、D-LABの買収に至った。
同社は近年、国内外で化粧品事業に力を入れている。日本では2020年にメンズスキンケアブランド「バルクオム(BULK HOMME)に出資し、2022年にはアイスタイルと業務資本提携を締結。海外では今年2月に花王のブラジル拠点の子会社ティービーピー社(TBP Importação e Comércio de Cosméticos)に出資した。ブラジルは世界第4位のビューティ・パーソナル市場で、花王と共同で事業拡大に着手している。
ダーマシューティカルラボラトリーズ本社
Image by: 三井物産
ダーマシューティカルラボラトリーズ社のスキンケア製品やカラーコスメ製品
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