連日暑いが、このところは台風のおかげで曇りがちで少し暑さはマシである。また新しい台風も北上しているのでお盆は雨模様になるとの予報が出ているので、暑さはマシではないかと期待している。
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これまで衣料品業界やファッションメディア界隈では「暑さを乗り切れる涼しい服装」の提案なんかを続けてきたわけだが、2015年ごろから最高気温35度越えの猛暑日が当たり前になると、当方のような暑がりからすると「服装や素材だけで乗り切れる暑さ」ではなくなってしまった。
洋服の効能だけでは最早暑さを凌げないというのが当方の実感である。
数年前から首に輪っか型の小型扇風機を掛けている人を見かけるようになった。ただ、個人的には熱風が来るだけのような気がしてあまり効果が無いのではないかと疑っている。
次いで目に付くのが同じく首にかける輪っかである。こちらは扇風機は無くて輪っかだけである。ウェブで検索して調べてみると、商品によって性能は若干異なるが、だいたい18度、24度、28度で凍って、それを首にかけているから涼しさを感じられるという仕組みであるらしい。
個人的にはこちらの方が涼しく感じられるのではないかと思ったので試しに一つ買ってみようと思った。
家電量販店やAmazon、ヨドバシカメラドットコムなんかでも検索してみたが、価格はピンキリで990円くらいから3000数百円まで幅広く存在している。
そんな中、このブログに月1回、寄稿してくれているUS君から「船場センタービルで500円で売っていますよ」と教えてもらったので、早速買ってきてもらった。(もちろんお金は支払った)
冷蔵庫で冷やして凍結させてから冷房をかけずに自宅で試してみた。
だいたい、冷却効果があるのは1時間くらいだった。
他の商品ならもしかすると冷却効果はもっと長いのかもしれないが、商品説明を読んでいるとだいたい2時間くらいが限界だった。(もしかするともっと長い商品があるかもしれないので、ご存知でしたら教えていただきたい)
で、1時間か2時間しか継続できないのであれば、長時間屋外で使用するのは難しいのではないかと考えてしまったのだが間違いだろうか?間違いだったらご指摘いただきたい。
それよりは屋外で長時間活動するなら首掛け扇風機の方が適しているのではないかと思った次第である。
それはさておき。
一時期盛んに「ウエアラブル」が話題に上っていたが、このところ、メディアを見ているとウエアラブルは注目度が低くなっているように感じる。
実際のところウェブやネットに接続できるような衣料品類という物に当方レベルの人間だとさほど必要性を感じない。スマートウォッチですら必要性を感じていない。
腕時計というアイテムは低額品だとマウントを取られてしまうことがあるが、バカ高い腕時計に価値を見出せない人はスマートウォッチを着用していればマウントから回避できると読んだことがあるが、当方はたかが腕時計ごときでマウントを取られても別に構わない。実際に金持ちではないし、金持ち自慢がしたい奴は勝手にしていればよいだけのことである。
最近思い始めてきたのは、ウエアラブルというのはウェブやネットへの接続を基本とするのではなく、猛暑対策品ならマス層に広く受け入れられるのではないかと、連日の猛暑の中思い始めている。
例えば、広く使われるようになった首掛け扇風機や首掛け冷却リングなんかはその一例となるのではないだろうか。
また、最近は、電動ファン付きベスト・ブルゾンが普及したが、今夏は水冷式ベストなんていう新商品も各作業服メーカーから登場している。
いずれもバッテリーの電源に接続することで稼働する機能性服である。
冒頭の話に戻るが、子供のころから暑い夏が嫌いだったが、最高気温はせいぜい33度くらいまでしか上がらなかった。しかし、35度を越える日が連日続いている現在では、通常の衣料品の工夫程度では汗もとまらないし、暑さも凌げなくなっている。
首掛け扇風機や電動ファン付きベスト、水冷式ベストのような機械技術を取り入れる必要性が高まっている。なんやかんやと奇異な目で見られながらもこの辺りの機械的機能服はそれなりにマス層にも取り入れられている。
そういえば、冬では防寒品として電熱線入りのベストや電熱線入りの手袋なんていいう新製品も登場して、長時間冬の屋外で作業・活動する人には広く受け入れられ始めている。
当方は冬の寒さに関しては強い方なので実感が涌かないのだが、寒さが苦手な人からすると、もう繊維製品の防寒機能だけでは耐えがたいということなのだろう。機械の力を使った防寒着の方がはるかに暖かく感じるというのは、当方ですら容易に想像できる。
うやむやになってきている感のあるウエアラブルだが、マス層に浸透するのは、猛暑対策品と防寒品だけではないかと思っている。当方も含めて高尚なことを望む人間なんてそんなに数は多くないから、広めたいのであれば猛暑・防寒対策品が最も手っ取り早いのではないかと思っている次第である。
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