書店「文喫」は、文学作品をモチーフにした台湾のネイルブランド「エ セク(et seq.)」とコラボレーションし、京極夏彦の小説「百鬼夜行」シリーズの世界観を表現したネイルポリッシュ「羽根ペンネイルポリッシュ」(全5種、各税込1580円)を8月21日に発売する。「文喫 六本木」と「文喫 福岡天神」の店頭およびオンラインストアで8月1日から先行で販売する。
エ セクは、文学をテーマに台湾のデザイナーが手掛け、羽根ペンをかたどったブラシやインク瓶のようなデザインのボトルが特徴だ。ブランド名は、英文文書で多用される「以下参照」の略称に由来し「数々の名文を書き記した道具を通してアイデンティティを探そう。過去の文学から「参照」して、色を端書きに変える。自分の姿を知って、自分の色と共鳴し合おう。」というコンセプトを製品に込めている。エ セクが現代の日本人作家をテーマに商品を開発するのは、今回が初めて。
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作家の京極夏彦は、今年でデビュー30周年を迎え台湾でも人気を集める。1994年に「姑獲鳥の夏」でデビューし、1996年に「魍魎の匣」で第49回日本推理作家協会賞長編部門受賞。そのほか数々の賞を受賞し、日本推理作家協会の監事や世界妖怪協会・お化け友の会の代表代行も務める。百鬼夜行シリーズは、第2次世界大戦の戦中や戦後を舞台とした推理小説で、デビュー作「姑獲鳥の夏」を含む9作品で構成する。
今回発売するネイルポリッシュは、同シリーズの中から5作品を選び、各作品からインスパイアされたイメージを色や質感で表現した。ラインナップは、繰り返される事件を思わせる紅の八潮「姑獲鳥の夏」、理性を超えた人間の狂気を表すメタリックな紫染「魍魎の匣」、皆が抜け出せずにいる執念はまるで金色に輝く流砂「狂骨の夢」、マグネットで作ったキャッツアイが悟入に射す一筋の光を現す「鉄鼠の檻」、絡み合う蜘蛛の糸状の繊維が入った滅紫「絡新婦の理」。
なお、企画展「『指先に文学を纏う』展 -京極夏彦-」を文喫の六本木と福岡天神で8月1日から開催する。ネイルポリッシュの先行販売のほか、文喫が選書で京極作品の世界観を表現した本を展示販売する。
■「『指先に文学を纏う』展 -京極夏彦-」概要
〈東京〉
開催期間:2023年8月1日(火)〜9月17日(日)
開催場所:文喫 六本木「展示室」
所在地:東京都港区六本木6-1-20 六本木電気ビル1F
営業時間:9時〜20時(L.O. フード19:00/ドリンク19:30)
定休日:不定休
入場料:無料
〈福岡〉
開催期間:2023年8月1日(火)〜8月31日(木)
開催場所:文喫 福岡天神「展示室」
所在地:福岡県福岡市中央区天神2-5-35 岩田屋本店本館7階
営業時間:10時〜20時(L.O. 19時30分)
定休日:不定休
入場料:無料
Image by: 文喫
京極夏彦氏
姑獲鳥の夏
魍魎の匣
狂骨の夢
鉄鼠の檻
絡新婦の理
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