コラボが好調の「ルイ・ヴィトン」
Image by: FASHIONSNAP
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループ(以下、LVMH)が、2023年度上期(2023年1〜6月)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比17%増の422億4000万ユーロ(約6兆5670億円)で、引き続き2ケタ成長を記録。第2四半期(4〜6月)におけるエリア別の実績では、中国での急回復により、日本を除くアジア地域が前年同期から34%増収した。一方で、アメリカ市場は景気減速を背景に同1%減で着地し、唯一の減収となった。
エリア別の売上高ではアメリカ以外の地域で2ケタ増収を記録。第1四半期(1〜3月)に34%増と最も高い伸長率を示した日本は第2四半期も好調で、前年同期から29%伸長。アメリカ市場は2022年上期で24%増の2ケタ増を計上しており、その反動もあると見られる。
ADVERTISING
部門別で増収率が高かったのは、コロナ禍で苦戦した高級免税グループ「DFS」や「セフォラ(Sephora)」を擁するセレクティブ・リテーリング部門で、上期の売上高は83億5500万ユーロ(約1兆3000億円)を計上。第1・第2四半期ともに20%を超える増収幅となった。
ファッション&レザーグッズ部門は引き続き成長し、上期は前年同期比20%増の211億6200万ユーロ(約3兆2900億円)で着地。セレクティブ・リテーリング部門に次ぐ増収率を記録した。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「セリーヌ(CELINE)」「ロエベ(LOEWE)」などのブランドが好調で、「ディオール(DIOR)」は全カテゴリーで増収となった。パフューム&コスメティクス部門とウォッチ&ジュエリー部門はそれぞれ同13%増加した。
伸び悩んでいるワイン&スピリッツ部門の売上高は同3%減の31億8100万ユーロ(約4945億円)で、唯一の減収。中国でのリカバリーがあったものの、アメリカでコニャック「ヘネシー(Hennessy)」の販売に苦戦した。
※前年比実績は為替変動などの影響を除く
※1ユーロ=155.47円で換算
■LVMHグループ 2023年1〜6月期連結業績
売上高:422億4000万ユーロ(前年同期比17%増)
営業利益:115億6400万ユーロ
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境