「エルメス(HERMÈS)」を代表するバッグ「バーキン(BIRKIN)」の由来となったことでも知られる女優のジェーン・バーキン(Jane Birkin)が逝去したと現地メディアが報じた。享年76。報道によると、フランス・パリ現地時間7月16日に自宅で亡くなったという。
ジェーンは1946年ロンドン生まれ。17歳で舞台デビューを果たし、リチャード・レスター監督「ザ・ナック」で映画に進出した。私生活では19歳で作曲家のジョン・バリーと結婚し、1967年に長女ケイトを出産するも後に離婚。1968年に渡仏し、1969年に出演した「ジュ・テーム」で披露したエロティックな主題歌が世界的な大ヒットを記録した。以後、フランスを拠点に女優と歌手を兼業し、「無造作紳士」などのヒット作を送り出したほか、ファッションアイコンとしても支持された。「ジュ・テーム」を監督したセルジュ・ゲンスブールとは1980年までパートナー関係が続き、娘シャルロットをもうけた。1982年にはジェーンが出演した「放蕩娘」や「ラ・ピラート」などの文芸作品を手掛けた映画監督ジャック・ドワイヨンとの間に娘ルーが生まれたが、後に離婚。2001年に「大英帝国勲章」を受章した。2021年には軽度の脳卒中を発症したと報じられていた。
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エルメスのバーキンは、1984年にパリとロンドンを結ぶ飛行機の中でジェーンと当時エルメスの会長だったジャン=ルイ・デュマ(Jean-Louis Dumas)が機内で隣り合わせたことがきっかけで、整理整頓が苦手なジェーンのために作られた。現在もバーキンは人気が高く入手困難なバッグとなっており、モナコのグレース・ケリー王妃が持った事で呼称されるケリーバッグとともにエルメスのバッグアクセサリーの代表作として知られている。
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