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やってはいけないことを明確に、今さら聞けないブランドガイドライン

やってはいけないことを明確に、今さら聞けないブランドガイドライン

サンフランシスコ発デザイン会社の公式ブログ
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ブランドガイドラインは、企業やそのブランドのイメージに一貫性を持たせるために非常に重要なものだ。

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日系企業では「ブランディング」に大きな予算をとることが難しいこともあり、疎かになりがちな部分でもある。

しっかりとブランディングを行うには、それなりのコストや時間がかかる上に、効果測定もしづらいからだ。売り上げが伸びたからと言って、それがブランディングのおかげなのかは正直わかりづらい。

それゆえ、大きな予算がブランディングに取られづらい傾向にあるのだ。

しかし世界的に見ると、有名なブランドはしっかりとブランディングを行っている。そのブランディングに欠かせないのが、「ブランドガイドライン」だ。

この記事では、そんなブランディングに必要不可欠なブランドガイドラインの定義や、存在意義、そしてその効果について紹介する。

ブランドガイドラインとは|なぜ必要なのか

ブランドガイドラインとは、そのブランドに関係する何かをデザインするときには必ず必要になってくるもので、そのブランドのイメージを一貫して保つためにある。

一貫したイメージを保つためには、素材の扱い方や言葉の選び方等にルールを定めておく必要がある。例えば、ロゴを使用する場合、ロゴの周りにどれくらいのスペースが必要かを定義したり、背景に来る色によって、ロゴが何色であるかを定義する。

Slack社のブランドガイドラインの事例。ロゴの周りにどれだけのスペースを設けなければいけないかを図示している。(画像引用元)

Slack社のブランドガイドラインの事例。ロゴを使用する際に背景色として使用できる色と、その際のに使用すべきロゴの色を示している。(画像引用元)

Slack社のブランドガイドラインの事例。やってはいけないロゴの使用例を図示している。(画像引用元)

このように、ブランドガイドラインがあることで、デザインワークの際に「何をやって良いか」「何をやってはいけないか」が明確になる。

それゆえ、企業が一貫した運用を行うことができ、結果としてブランドイメージを保つことができるのだ。

ブランドガイドラインに必要な要素

ブランドガイドラインに組み込まれる要素は、企業の規模感や、ブランドの重要度によっても多少異なってくる。

ここでは、ブランドガイドラインとして抑えておきたい要素を紹介する。

ブランドガイドラインをざっくり2つのパートに分けると、「ブランド・アイデンティティ」(BI) と「ビジュアルアイデンティティ」(VI) に分かれる。

「ブランド・アイデンティティ」(BI) と「ビジュアルアイデンティティ」(VI)

まず、「ブランド・アイデンティティ」(BI) は、企業やそのブランドについてのストーリーを伝えるためにある。主に、企業のビジョンやミッション、ブランドのコンセプト説明がここに含まれる。

そして、「ビジュアル・アイデンティティ」(VI)は、ビジュアルという言葉が入っている通り、見た目のデザインにフォーカスしたガイドラインだ。主に、ロゴやフォント、色、トーン&マナーについての説明がここに含まれる。

ブランドガイドラインの効果

ブランドガイドラインを作成することは、「ブランドの“らしさ”が可視化・共通言語化される」ことに繋がる。

ブランドガイドラインというひとつの資料として、ブランドを可視化・言語化させることで、共通の理解が深まり、社内のデザイン制作の効率化の面でも重要だ。

例えば、ロゴを白色にして使っていいのか?周りに余白はどれくらい必要か?など素材の取り扱い方についても、ブランドガイドラインを見ればすぐわかる、というのがブランドガイドラインの良さだ。

リモートワークも一般的になっている今の時代で、属人化を避けることにも繋がる。誰が作っても一定のクオリティを担保でき、まとまりのあるアウトプットになりやすいのがブランドガイドラインである。

また、ブランドガイドラインがあることで、社外の人から、そのブランド“らしさ”を理解されやすくなり、コミュニケーションもスムーズになる。

ブランドを可視化・言語化することは、顧客との信頼関係の構築に繋がる。一貫性のあるブランドイメージを作ることによって、認知度も上がりやすく、覚えてもらいやすくなるというメリットがある。

作成だけでなく運用も大事

ブランドガイドラインは一度作成したら終わりではなく、常に見直しが必要なものである。

ブランドをリニューアルするタイミングが来るかもしれないし、それ以外でも、会社やブランドとして、マイナーチェンジは常にあるものだ。そのため、アップデートをすることを念頭に置いた流動的なシステムとして作れると尚良い。

会社のビジョンやミッションから、どのようにブランドアイデンティティが設定され、それがどのようにビジュアルに落とし込まれるか、などの背景を把握することで、ブランドへの理解度が深まり、ブランドガイドラインがより社内に浸透しやすくなる。

それだけでなく、運用やアップデートの際もブランドの一貫性を保ちやすくなるだろう。

ブランドガイドラインをただのルールとして使うよりも、「なぜそのガイドラインが作られているのか」を意識しながら活用できると、よりブランドイメージに忠実で、一貫性のあるデザインが作れるはずだ。

継続的に運用できるブランドガイドラインを作ることが、社内外へのブランドの“らしさ”の伝達に効果を発揮するだろう。

"Your brand is what other people say about you when you’re not in the room."

Jeff Bezos, Founder & CEO of Amazon

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