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「ビームス(BEAMS)」から、テニスをコンセプトにした新ブランド「セットイン(SETINN)」が2024年春夏シーズンにデビューする。自社店舗では取り扱わず、国内では初の卸ビジネス限定で展開するブランドとなる。ビームスのメンズカジュアル部門バイヤーの新井伸吾がブランドディレクターを務め、テニスコートの内外で着用できる実用的かつファッショナブルなアイテムを展開する。
セットインは、大学時代に全日本学生テニス選手権大会に出場した経験を持ち、現在も定期的にテニスをプレーするという新井が発起人となり、卸ブランドとしてプロジェクトを始動。かねてよりBtoBのビジネスモデルを作ることを課題としてきたビームスと思惑が一致し、2024年春夏シーズンでのデビューが決定した。新井は「個人的にはタイトフィットで画一されたデザインの現代のテニスウェアはあまりクールとは言えないと思う。魅力的なウェアを展開し、自分がお世話になったテニス業界に貢献したいと考え、セットインを立ち上げた」とコメント。卸ブランドという形式にした理由については「テニスの魅力を多くの人に伝えたいと思っているので、一つのブランドとしてより多くのショップに置いてもらうことを最優先に考え、総合的に判断した」と語った。
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デビューコレクションでは、ブランドロゴをあしらったTシャツ(7000〜8000円)やジャケット(2万〜3万円)、パンツ(2万〜2万5000円)、ベスト(1万5000〜2万円)、バッグ(6000〜2万円/全て税込)など1990年代のテニスシーンから着想を得たアイテムを展開。ほぼ全てのウェアはルーズフィットで裏地にメッシュが取り付けてあり、そのままテニスをプレーすることができるようになっている。今後のシーズンでもメッシュはブランドの代表的なモチーフとして打ち出していくという。
メインのブランドターゲットは20〜30代の男性。ファッション感度の高い層に訴求することを目指し、全国のセレクトショップを中心に展開を進めたいとしている。「テニスプレーヤーがお洒落なテニスウェアとして買っても良いし、テニスに興味のない人がファッションアイテムとしてスタイルに取り入れても良い。ブランド自体はテニスブランドとしてスタートするが、着こなしや使い方はお客様の感性に任せたい」と新井。
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売上など定量的な目標は設定していないが、将来的にクラブチームの運営も視野に入れるなど、本格的にテニス業界に参画することを長期的な目標に掲げる。新井は「コラボレーションや別注なども積極的に行いながらブランドを成長させ、ゆくゆくは選手とスポンサー契約を結んでセットインのユニフォームを着用してほしい」と野望を語った。
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