資生堂が、メイクブランド「インウイ(INOUI)」を再始動する。「生まれもったものが、あなたを最も美しくする。」を提案する、ベースメイクとアイブロウメイクの全31品(税込660円〜同8800円)を揃え、9月21日から化粧品専門店約660店で取り扱う。
インウイは、1976年にニューヨークを皮切りにスタートしたメイクアップブランド。「生き方が美しい NEW WORKING WOMAN」を掲げ、働く社会派女性向けの商品を提案していた。1985年に日本に逆輸入。以降、2007年の販売終了までクリエイターが創る斬新な世界観を表現したアイテムを、20代後半〜30代の女性向けに販売していた。
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同社は、新たなメイクアップブランドの開発を目指し、時代の潮流や、さらには今後に起こりうる可能性などを考慮した結果、誕生当初から「個」のあり方を時代毎に進化させてきたインウイに着目。「個」を大切にする価値観が高まる今、自分が持って生まれたものを生かして自分の顔を作る、未来の美のあり方を提案するブランドとして再発信する。
さらに、「自分らしさ」がフォーカスされる世の中で、「自分の魅力がわからない」と感じ、人に見られることを意識する日本人の傾向として、トレンドに合わせるメイクになってしまっていることを懸念。グローバルのマクロトレンドである「外見も内面も自分らしく生きることが快適で自分を幸せにする」といったことからインスピレーションを受け、自分が持って生まれたものを魅力として捉え直し、自由に表現していく「自分美」を提案する。
ブランドミューズには、ロンドン出身のモデルでフランスのギャラリー「ペロタン」の東京ディレクターも務めるアンジェラ・レイノルズを起用。レイノルズ氏は「私が思う美しさとは、信じる心、気持ち、努力する自分を見つめる心。そこから出てくる輝きです。骨格や肌の質などは両親からいただいたギフトであり大事にしたい。理念に基づいて耳を傾けながら生きていきたい」と語った。
商品は、人の骨格、色、質感を引き出す「ヒューマン&光コントゥアリング技術」を採用。3種類のパウダーを調合した「ハイブリット光彩パウダー」が、肌が持つ本来の赤み、質感、立体感を引き出す。ベースメイク製品は、化粧下地「インウイ グロープライマー」(SPF25・PA++、30g 同5500円)、クリームファンデーション「インウイ クリームファンデーション」(SPF30・PA++、全5色、各30g 各同8800円)、パウダーファンデーション「インウイ パウダーファンデーション」(SPF30・PA+++、全5色、各13g 各同5500円)、パウダーファンデーション用「インウイ コンパクト」(同2530円)、パウダーファンデーション用「インウイ スポンジ」(同660円)。ほか、部分用ファンデーション「インウイ コンシーラー」(SPF25・PA+++、全3色、各5.2g 各同4950円)、フェイスパウダー「インウイ ルースパウダー」(15g 同7700円・リフィル同5500円)、フェイスカラー「インウイ ハイライター」(全2色、各8g 各同5500円)を用意する。
アイブロウ製品は、筆ペンタイプ「インウイ アイブロウリキッド」(全2色、各0.5mL 各同3300円)と、細芯タイプ「インウイ アイブロウペンシル」(全4色、各0.07g 各同1980円)。さらに3色入りのパウダーアイブロウ「インウイ アイブロウパレット」(全2種、各3.7g 各同4400円・リフィル各同3300円)を揃え、人それぞれが持つ自眉のように描けるメイクを叶える。
新インウイ誕生の背景をプロジェクトリーダーの横田由香氏は「世界7ヶ国のインスタグラムを調査すると、日本人だけが同じメイクをしていた。ほか6ヶ国は、目の色や肌、髪の色が多様であることも影響していると思うが、一人ひとりが自由に自分らしいメイクをしていた」と語り、持って生まれたものを生かしながら、より美を引き出すメイクの提案に行き着いたという。加えて「お客さま一人ひとりに対応し、個の悩みにしっかりと向き合って応えられる場所である専門店からスタートし、将来的には百貨店でも展開する可能性も検討している。30代から40代をコアに、プレステージブランドとして認知度を高めたい」と意気込んだ。
■インウイ:公式サイト
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アンジェラ レイノルズ
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インウイ パウダーファンデーション
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