ケリング ボーテ(KERING BEAUTE)が、高級フレグランスメゾンの「クリード(CREED)」を、ブラックロック・ロングターム・プライベート・キャピタル・ヨーロッパおよび現会長のハビエル・フェランが管理するファンドから買収すると発表した。全額現金での取引は、2023年下半期に終了する予定だ。
クリードは1760年に設立。アイコニックな「アバントゥス」など、伝統的な技法と天然成分で構成する洗練された香りが世界で人気を博し、世界中に36の販売ネットワークと1400の店舗を構え、2023年3月期の売上高は2億5000万ユーロ(約390億円)超となる。
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ケリング ボーテは、「グッチ(GUCCI)」や「サンローラン(Saint Laurent)」、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などを傘下に持つケリング(KERING)に属し、ビューティを取り扱う。
今回のクリードの買収により、世界的な販売網を活用することで、フレグランスカテゴリーにおけるフランチャイズの発展に向けた基盤を構築。クリードのブランドイメージはそのままに、中国とトラベルリテールでの展開を加速し、フェミニンフレグランス、ボディ、ホームカテゴリーをさらに拡大。地域、販売チャネル、カテゴリーを超えてクリードの可能性を引き出していく。
ケリング ボーテCEOのラファエラ・コルナッジャ氏は、「クリードはフレグランス市場においてユニークなポジショニングを持っています。私たちは、専門知識、ネットワーク、地理的なフットプリントという点で、非常に説得力のある根拠と相互の戦略的利益を感じています。私たちは、サラ・ロゼラムCEOとそのチームと共に、クリードの世界的な成功を推進し続けることを楽しみにしています」 とコメントした。
■ケリング:公式サイト
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