愛☆まどんなのニュースページより
女流画家の愛☆まどんな、および愛まどんなプロダクションが、ミヅマアートギャラリーを運営するミヅマアートギャラリー、同社代表取締役の倉重成忠氏、同社取締役の三潴末雄氏を相手取り、東京地方裁判所に対し訴訟提起したと発表した。2022年9月に予定されていた愛☆まどんなの個展で展示する作品の一部として、2021年2月から8月にかけて引き渡した「彼女の顔が思い出せない」シリーズ新作60点を、被告側が事前の販売価格に関する協議なしに個展開催前に4人の顧客に販売したことから「販売委託契約に違反した」とし、債務不履行に基づく損害賠償を求めている。
訴状ではこのほか、未公表の新作を承諾なく販売する行為は愛☆まどんなの著作者人格権としての公表権を侵害するとして公表権侵害に基づく損害賠償を主張。また、ミズマアートギャラリーとの販売委託契約はすでに原告会社から解除されていることから、愛☆まどんなをミヅマアートギャラリーの取り扱いアーティストとして掲載するウェブサイトを削除するよう要求している(※6月20日時点では当該ページにおける「愛☆まどんな」の名前は未掲載となっている)。倉重氏と三潴氏に対しては、被告会社の債務不履行および不法行為に関して任務懈怠があったとして、会社法429条1項に基づき損害賠償を求めた。愛☆まどんなは自身のインスタグラムアカウントで「わたしの大切な作品を発表しなくてはならないなんて…心が張り裂けそう…」と心境を吐露している。
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愛☆まどんなは1984年東京生まれ。都立芸術高校美術科デザインコースを経て、2004年に美學校で会田誠のバラバラアートクラスを卒業し、2007年より「愛☆まどんな」としてライブペインティング活動を開始した。現在は国内外の展覧会で作品を発表。2014年にはアイドルグループのでんぱ組.inc、「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」とのトリプルコラボレーションのグッズを製作した。
ミヅマアートギャラリーは、三潴氏により1994年に東京に開廊。会田誠や山口晃、金子富之、天野喜孝といった国内外で活動するアーティストが所属している。
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