©National Film Institute Hungary - Film Archive
ハンガリーの映画監督 Mészáros Mártaの特集上映「女性たちのささやかな革命」が、5月26日(金)より新宿シネマカリテ、その他全国で順次公開。
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1931年、ファシズムが台頭する戦間期にハンガリーの首都ブダペストに生まれたMészáros Márta。
キルギスに逃れるも幼くして両親を亡くし、ソビエトの児童養護施設に引き取られる。
戦後ようやくハンガリーへ帰郷した彼女は、1968年からファシズムの凄惨な記憶や、東欧革命の前兆であるハンガリー事件の軌跡などを反映させた長編映画の製作を開始。
1975年に「Adoption(邦題:アダプション/ある母と娘の記憶)」で女性監督として史上初めてベルリン国際映画祭の最高賞金熊賞を受賞後、カンヌ国際映画祭やシカゴ国際映画祭などで数々の賞に輝き、同時代のAgnès VardaやVěra Chytilováと並ぶ最も重要な女性作家として地位を確立させた。
「民主化」が標榜する偽りの自由や、女性の主体性を脅かす社会の相貌が描かれたその作品は色褪せることなく、現代において世界的に再評価が進んでいる。
今映画祭では、金熊賞受賞作をはじめとする初期傑作群が、レストア版で一挙日本初公開。
ビート・ミュージックと共に、70sハンガリーの息詰まるような社会の閉塞性が刻印された音楽逃避行劇「Don’t Cry, Pretty Girls!(邦題:ドント・クライ プリティ・ガールズ!)」、ドキュメンタリー作家としてキャリアをスタートさせた彼女による、作為性や修飾を極限にまで削ぎ落とした物語「Nine Months(邦題:ナイン・マンス)」、結婚生活に絡め取られる2人の女性の連帯を、厳しくも誠実な眼差しで捉えた「The Two of Them(邦題:マリとユリ)」、そして彼女が「日記」4部作に代表される歴史的映画を手がけていく契機として見落とすことのできない意欲作「The Heiresses(邦題:ふたりの女、ひとつの宿命)」の計5作品がラインナップする。
無情な社会の中で決断を迫られてきた、女性たちの姿。
鋭く誠実なMészárosの目線から、現代社会を見つめて。
TOEI VIDEO
www.toei-video.co.jp
【Mészáros Márta “女性たちのささやかな革命”】
RELEASE DATE:5月26日(金)
※新宿シネマカリテ、他全国で順次公開FILMS:
「ドント・クライ プリティ・ガールズ!」(1970)
「アダプション/ある母と娘の記憶」(1975)
「ナイン・マンス」(1976)「マリとユリ」(1977)
「ふたりの女、ひとつの宿命」(1980)
WEBSITE:meszarosmarta-feature.com
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